第39話 ギターないし代物

 新興宗教かなにかかと思ったが……近所でギターの音がし……有名な曲ではなかった。

 音色か音色がいいのか?懸念という。

 ――北北西、寺社

 体よくいって、行く身にもなれ、なんでこんな具体的なんだ。地図もない。いや地図もなければ案内もない。住職なのに。

 まっ。よしとして、しても……イベントかやたら盛り上がっている。出し物だろうか……とうもろこしかなんかを使って。

 特産ね……?いや寺社もそうなんだが住職を見たいっていうか「あなたが?『いえ』」

 だもんな。それも私を苦しめ。ウゼー。

 しばらくし住職のような者が来て、旨が獲って食おうというわけではないと、尤もであるが、従う坊主は、貧乏ゆすりをしていた。

「特産です。『何円で売れますかね?』」

 ……少しばかり横着な気もしたが、煩悩はあるものだなと思う今しがた叱責されていた。

「僧ありきの坊主……『分っております』」

 糾合だろうか……身なりからいっていた。さらに表面化、経費に触れ。

「なにから出てるか判ってます?『経費でしょ、聞いてません』」

「そんな事ではないんです。どういう経緯で出てるかといいたい、覚えてますか?『あの?』」

「でしょうに『えっと怒の賢者様で、確か……』」

「カターラ様でしょうよ、しかもここはカターラ様の本堂、『力任せ』」

「権力です。蟠ること必至」

 立ち聞きも悪いが、僧の世界は奥深い、実に。

「それとなにか用ですか?『用というか』」

 僕も僕ではっきりいえばいいんだが、こういった事柄がありましてと。

「土地勘は?近くの方でしょうか……『いえいえ』」

「参拝には見えませんね、観光?」

 あの……本当。

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