11話3Part 蒼氷と聖糸、善と悪③

 


「ねぇねぇ〜、裏切ってからまた日本の拠点に戻ってきてくれた嬉しいんだけどさぁ〜......」



 仮聖堂の奥の扉からまっすぐ伸びる廊下を、ずっと行った先の突き当たり。仮聖堂の雰囲気そのままの廊下に1つ、場違い感が半端ない朱色のコンテナが廊下の終わりを白の中に朱朱として告げている。


 そのコンテナの上から、自身の指先から続く糸の先で踊り狂う猿型の傀儡人形をお菓子をつまみながら眺めている青年が居た。......イヴ=カノープス、勇者軍現元帥であり前軍兵内でトップの権力を持つ総帥だ。一会もまた彼の部下であり、勇者暗殺の為の兵としてここ異界の地·日本に共に連れてきた兵士の1人である。


 ......戦闘になりそうだったから部下を1人仮聖堂に置いてきたが恐らく倒されているだろう、地面の崩落の音が聞こえてきたから。......しかし一会には悪いが、自身の攻撃の威力、火力その他諸々を最大限引き出すためにはなくてはならない構造なのだ。


 傀儡人形に追いかけ回される少年に聞こえるように、間の抜けた声で話しかけた。爆音と衝突音にかき消されないように、一応拈華微笑でも話しかけながら。



「......なんでまた裏切るの?」



 ドォー......ーォオン......ガンッ!!バラ、バラバラ......ガッ!!



「......ねぇ〜、なんとか言ったらど〜よぉ〜?アスモデウス〜......」



 ガッ!!ピキピキピキッ......ドォーン!!



「逃げ回ってばかりじゃなくてさぁ「あーもーうるさいよ!!」



 ドォーンッ!!バラバラ......ガッ、ガンッ!!



「そんなに答えて欲しいならこの傀儡とめてよっ!!わっ、避けるの忙しく、うわっ......って、答えられないから!!」


「え、それはやだぁ〜」


「もー!!」


(こっちは少しの魔力しかないから傀儡を倒すことすらできないのに!!)



 葵にしては珍しくいらいらし始めている。当然だ、傀儡はずっと攻撃し続けてくるが、威力的にいえばどれも葵を倒すに至らない威力の攻撃ばかり、倒すというより先にこちらの体力を溶かすのが目的のようだ。......もちろん魔力量的に葵が攻撃魔法を使えないことも計算済みで。



「はあっ、はあっ......疲れたぁ〜......おわっ」



 ガンッ!!



「っぐ、う......」


「敵対するならぁ〜、せめて凶獣族の詠唱後のぉ、音速を超える超速行動とかいうやつ、見せてよぉ〜」


「う......」


(だからそれをやる魔力が無いって言ってるのに!!)



 ガン、ガコンと派手な衝突音をたてながら壁をじわじわと削っていく傀儡人形が、葵の体力も比例してがりがり削っていく。


 壁を蹴って、蹴って、傀儡の腕を足場に跳んで、避けてを10数分反復し続けた葵の体力は、悪魔体時ならまだまだ残っていただろう。しかし今は人間に身を落としているのだ、そんな葵の動きはもう少しずつゆっくりになってき始めている。


 ......その結果、とうとう傀儡人形の手に捕まってしまった。廊下の数10メートルはあろう天井に時折頭が擦れるほどの大きさはある人形の手に。


 巨大な猿型の獣人が傀儡となった人形は驚く程に力が強く、葵の体をぎちぎちと強く締め始めた。骨がみきみきと鳴る音が、底気味悪く謦咳に接し葵の鼓膜を揺らす。



「う、つつ......」



 ギチ、ギチギチ......



「......大丈夫ぅ〜?まあ、緩める気は無いけどぉ〜......」



 ダンッ、



「......お?」



 スパッ!!......ポタ、ポタポタ......ゴトッ!!



「ぐえっ!!、ひうぅ......ぅえあ〜......」


「......一会を倒したのは御主か」


「ああ、まあそうなのだよ。......葵、生きてるかい?」



 またもや遅れてやってきたヒーローは的李であった。葵を握りつぶさんとしていた傀儡人形の腕を自身の跳躍力と剣の技量を以ていとも簡単に切り落とした。切り口からはなぜ形を保っていられ、なおかつ先程までの破壊攻撃ができていたのか不思議なくらい、内側の腐った肉片と血液が零れ落ちた。


 そして重力のままに腕と共に落ち、痛々しくぎゃんと声を上げて地に落ちた葵は、じゅくじゅくと音をたてる腐敗した肉片と血液に濡れてぐちゃぐちゃになってしまっている。



「う〜、生きてる〜......うぇっ」


「......骨ごと綺麗に切り落としたねぇ、流石は下界一の剣豪ってとこかなぁ〜」


「今は刀だけれど......さて、今ここで引くのなら命までは取らないのだよ」


「......まあ、傀儡は1匹だけじゃないんだけどねぇ......」



 ゴゴゴゴゴ......



「......ん?下か......」


「......おいおい、なんか揺れてねえか?ってかなんだあれ、大丈夫かよ......」



 軽くぐらぐらと揺れ始めた地面に驚く的李の元に、遅れてやってきた望桜もそれについて声を上げた。いつの間にか気を失っている葵と横たわる巨大な猿型傀儡を交互に見つめて、心配そうな表情を浮かべると同時にうえっと小さく嗚咽した。



「......ちょっと、地面ヒビ入ってきてるし傾きだしたわよ?」


「あ、聖火崎」


「......ちょっと葵〜、大丈夫?」


「お!、なんだお前も来たのか!」


「悪い?」


「いや、別に」



 さらに続いて入ってきたのは聖火崎と瑠凪だ。......と、その後ろからもひょこひょことまた1人。



「ねーねー、なんかゆれてるよ!」



 聖銃勇者の娘であり、天界の宇宙樹·ユグドラシルの果実に寄生された幼女·フレアリカだ。そして未だ揺れ続ける地面に、大体の面子が揃った一同はイヴに注目した。この場で唯一の敵であり、傀儡人形を扱う下界1の大道芸人だ。......まあ、望桜達悪魔にとっては"勇者軍総帥"のイメージの方がかなり強いが。


 そんなイヴが現在また新たに攻撃の仕込み......恐らく傀儡の仕込みをしている所らしい。しかし地面が揺れ始めてから数分たった今でもそれが終わる気配はない。


 ちなみに傀儡の仕込み中という現在とてつもなく無防備な敵·イヴに攻撃しないのは、糸でしっかり防御しているのもあるし事の手前の騎士団との戦闘で未だ体が疼き続けているから......やはり本来は闘の庭に生きる者達魔王と勇者、そしてその手下達である、戦いがないとどうにも物足りない感覚に襲われるものだ。......今すぐここでイヴを討ち取ったら、今絶賛仕込まれている最中である新たなる敵傀儡人形に出会い損ねる。



「フレアリカまで!?ちょ、聖火崎お前こんなとこに幼子連れてくんなよ!」


「行くって聞かなかったんだから仕方ないでしょ!?」


「確かに......幼子はダメだと思うのだよ」


「てかここで喧嘩すんな!」


「だからって連れてくるか!?勇者なのに幼子1人説得できねえのかよ!!」


「な、そのくらい出来るわよ!!バカにしないでちょうだい!!」


「も"ー!!」


「あだっ」


「いたっ......ちょっと、何すんのよ!!」


「2人とも落ち着けっての!!......揺れが止んだ」


「......下から、何か来る......?」



 瑠凪から2人の頭に振り下ろされた手刀に顔を歪ませながらもワクワクしている。


 ......勇者と対等な立場である1人の元帥と傀儡ごときに、(元)魔王と勇者2人、大悪魔2人が共闘して負けるはずはないだろうし......と、一同は高を括りつつ嬉嬉として傀儡人形の準備完了を待ち望んでいたのだ......この時は。



「ルシファー、止めてくれてありがとぉ〜......到着まで......」


「到着?」


「傀儡か!待ちわびたぞ!!」


「戦えないやつが何を言っているのやら......」


「姿が気になっててな!動き回る死体とか見てみてぇしよ」


「......そんなわくわくするものでもないと思うけどね......」


「......さん、にぃ、いち......」



 そう言いつつ今に聖弓を出さんとそわそわしている右手を自身の後ろに隠した。......もはやヒビは廊下のかなり先まで伸びてしまっている。......刹那、ガラガラと音を立てながら地面が盛り上がり始めた。



「うおっ!?」


「来たわね傀儡人形!!」


「防御陣張ればいいんだよね?」


「次もバラバラにするのだよ!」


「うおー!!」


「さん、に、いち......」



 ボゴッ、ガラガラガラ......ゴト、ゴロゴロ............キョボエアアァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!



「うおっ、なんだぁ!?」


「何あれ......まさか、」


「......獣......」


「うー!!おっきいー!!」


「え......」



 不自然に盛り上がった床を破壊しながら現れた獣型の傀儡人形の姿を見て、瑠凪ははっと息を飲んだ。望桜と的李と聖火崎は驚き慌てふためき、フレアリカは声を上げた。


 その獣の後ろで余裕かましてお菓子を頬張っているイヴは、勝ち誇ったように笑みを浮かべている。



「ナベリウス!?」


「ナベリウスって誰だ!?」



 聖火崎は唖然とする瑠凪の横でその獣の名を呼んだ。......3代目魔王時の幹部、ナベリウス。アスモデウス程ではないが、人間に多大な被害を与えた悪魔の1人だ。


 そう頭の中で考えている聖火崎の隣で誰だ!?おい聖火崎、教えてくれ!!と騒ぎ立てる望桜を無視しようにも無視できず、聖火崎は結局右手に顕現させた聖弓を構えたまままだ喚き続ける望桜に一喝した。



「なんで(元)魔王が魔王軍幹部の名前を知らないのよ!!」


「俺に魔王軍幹部専門用語で書かれた本が読めるわけねえだろ!!」


「ラグナロク語ver.もあったはずなのだよ〜」


「なにそれ、(元)魔王なのにだっさいわね!!......でも、妙ね......ナベってどちらかというと獣人みたいなやつなんじゃないの?ねえ、瑠凪......」



 的李の言葉を無視して続ける聖火崎は、瑠凪に話を振った。しかしぼーっとしたままの瑠凪は反応を示さない。



「ぇ......」


「......瑠凪?ちょっとしっかりしなさい!!」


「ぅあ、な、揺らすなよ......!......にしても、なんで......」


「ちょっとさっきからどうしたの?」


「ちよ!あれね、"じごくのばんけん"だよ!」


「地獄の......番犬?」



 フレアリカの発した言葉をなんとなくで復唱する聖火崎。......地獄の、番犬。フレアリカによってそう呼ばれた恐るべき獣は、半透明の尾と蛇の鬣を揺らしながら、青銅の声でけたたましく吠えたてた。その雄叫びに建物が轟揺れ、パラパラと砂が舞い落ちてきた。特徴的な3つの頭は、真ん中は目を瞑っており、サイドの2つのみが元気に動き回っている。



「地獄の番犬って、ケルベロスか!!」


「ちょ、悠長に話してる場合じゃないから!!」



 キョボエアアァァ!!!ドガッ!!



「ええ、そうね!! 《ウィンドアロー》!!」


「一気に仕掛けるのだよ!!」



 ヒュンッ、キィンッ!!ヒュンヒュンッ......ガガガガ!!スパッ!!......キョボエアァァ!!



「ちょっとちょっとぉ〜、弓とそんな鉄棒じゃその狂犬を倒すのに必要な火力には至らないでしょぉ〜?」



 暴れ回る獣の後ろで、コンテナの上に乗り余裕ぶっこいているイヴは、聖火崎の聖弓による攻撃と的李の刀による攻撃の威力を見かねて、鼻で笑った。弓によるダメージも刀によるダメージも、いまいち入っていなさそうだ。しかし他の3人は......



「俺、横で見とく......」


「聖火崎!あとは任せたぞ!」


「ちよ!おかし!おかし!」


「「なんでそんなに他人事なのよ(なんだい)あなた(君)達!!」」


「おかし〜!!」



 攻撃手段を持っていないため、まるで他人事であるというように横にはけていく。フレアリカは場の空気を読めていないのだろう、聖火崎にお菓子を強請り始めた。



「だって攻撃手段ねえし、いるだけ邪魔だろ?はけといてやるからさっさと倒してこい」


「んな無茶なこと言わないでくれ給え!!」


「あっ、PUBGゲリライベントきてる」


「それ面白いのか?」


「そーだよ?望桜もやってみれば?」


「や、チーターに会いそうだから遠慮しとくわww」


「どんな理由だよ」


「この状況下で......ん"っww......後で覚えておきなさい!!望桜、瑠凪!!」


「 君もなんで今笑っていられるのか不思議なのだよ......うおわっ」



 グラグラグラ......キョボエアアァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!



「ちよ!おかしー!!」



 まだ不気味な鳴き声を上げながら暴れ狂う獣の攻撃を避けながら、聖火崎と的李は望桜と瑠凪の方を横目で見やって、会話を聞いた。亀裂が入っていく廊下の端でフレアリカを宥めながら談笑する2人に怒ったり呆れたりしながらも確実に獣に傷をつけていく2人。


 先程の猿型の傀儡よりかは比較的新しいのだろう、切り口からは肉は垂れてこないし血は未だ色鮮やかな赤だ。



「ったく、喧しいわね......悪魔ってのはどいつもこいつも静かにしてられないのかしら......!」


「やめて、あの腐った獣とは一緒にしないでくれ給え」



 聖火崎の言葉にいやいやと首を横に振った的李は、両手で握った刀を更にひしと握りしめた。13代目魔王軍魔王側近兼作戦参謀(元)として、こいつを倒すのにも......



 キョボエアアァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!ドガッ!!



「っ、にしても変な鳴き方するのね〜、頭に響くわ」


「確かに、ナベリウスが頭領の竜狼族ドラッヘウルフ は獣型ではあるけれどここまで狂っているものは見た事ないし、あの鳴き声も聞いたことがないのだよ」


「ほんと緑丘望桜13代目魔王 の時代から、下界は規格外ばかりだわ」


「それはよく分かるのだよ......うわっ」



 キョボエアアァァ......キョボエアアァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!



「うっ、煩すぎるっ!! 《サンダーアロー》、 《ウィンドアロー》!!......、やっぱり今の聖弓じゃ火力不足のようね......」



 キョボエアアァァ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!



「......さっさと帰りたいから無力化するのだよ」



 そう言って的李は獣の方を見やった。聖火崎と的李の攻撃により少し傷が入った体表は、黒くて硬い毛を伝って滴り落ちる準鮮血によりてかてかと鈍く光り、なんだか奇妙だ。その獣の方を向かって的李は静止した。......1度刀を鞘に収め、左手で固く握る。そして姿勢を低く、左足を1歩引いて構え......



「......港霞真煉流奥義こうかしんれんりゅうおうぎ......奏斬凪」



 ザッ、ザッ、ザンッ、ザッ、ザク、スパッ!!......キョボエアアァァ......ア゛ア゛......ア゛......ボタッ、ボタボタボタ......ボタ、プシッ............ズシャァ......ザッ、



「......イヴ、これで余裕ぶっこいてはいられなくなったんじゃないかい?」



 ......一気に斬りつける。 獣の手足と首、そして体全体の真上にあたる場所に斬撃を入れた瞬間、勢いよく準鮮血が吹き出し場を軽度の腐臭が充たした。その間に獣は横になって倒れ、ピクリとも動かなくなってしまった。



「ほーうぅ......」


「......ねえ的李、今、何したの......?」


「手足の腱を斬ったのだよ。足首、膝裏、手首の腱を斬れば死ぬほど痛いけれど致命傷までは至らない、そして痛覚が多少なり麻痺していても痛みを感じる器官が残っていたら、余程のマゾか回復能力持ちじゃない限り速攻の再起はしないのだよ。まあ今回はその応用で首と体から伸びた糸も斬ったのだけれど」


「いや、そうじゃなくて「なるほどねぇ〜......まさか糸まで斬れるとは、ちと予想外だったよぉ〜!小生のはすぐ回復するような糸じゃないんだよねぇ〜、傀儡も1つ減っちゃったし。......だから小生はここでひかせてもらうよぉ〜......ベル!」


「っ!!」



 違う......的李に聞きたいのは......と、聖火崎が的李に問おうとしたが、イヴによって遮られてしまった。......聖火崎とイヴは互いに勇者軍同士、それ故に昔......といっても1ヶ月半ほど前のことなのだが、イヴの糸を1度見せてもらったことがある。細いのに硬い。共に見せてもらっていた翠川が鋼鉄製の刀の刃を立てて思い切り斬りつけても傷1つつかなかったのに、的李はいとも簡単に断糸してしまった。


 力を入れて思い切り斬りつけた感じも、なにか特別な力を使っている感じもなかった。それなのに......


 そう聞こうとした時に遮られたのだ。そしてその遮ったイヴの発した名前で聞き直す気も失せてしまった。言葉を失ってしまったのだ。



「ベル......?」



 的李はそんな聖火崎の様子は知らず、ただ横でその名前を繰り返すことしか出来なかった。



「しっかり首を洗って待ってなよぉ〜!」


「っ......」



 フオンッ............フオンッ



「あ、ちょっ......逃げられたのだよ......」


「あ、終わった?」


「聖火崎......?どした、お前」


「............え?あ、なんでもないなんでもない!!ほら、そんなことより終わったんだからさっさと帰るわよ!..あ、フレアリカ、お菓子買ってあげようか?」


「あいすたべたいな!」



 コンクリート製の冷たい壁の、床の不自然に抜けた廊下に明るい幼女の声が元気よく響いた。鈴を転がすような可愛らしい声が、聖火崎の動揺をゆっくり鎮めながら。



「......そう、じゃあ帰りに買っていきましょうね」


「やったー!!」


「んじゃ俺達は葵を病院に連れてってくるわ」


「なんで私もなんだい!?」


「お前仮にも同居人だろうが!!連れていくぐらい一緒に来いよ!!」


「っ、面倒臭いのだよ〜」


「うだうだ言ってねえで行くぞ!!」


「はあ〜......」



 望桜は的李と葵を連れて病院へと急行していった。そして廊下に3人取り残された聖火崎と瑠凪、そしてフレアリカは...



「......偉そうにしてるけどあいつ或斗助けただけよね」


「それ言ったらお前のが何もしてないだろ。......助けたってゆーか小規模防護結界張ったぐらいでしょ、一会倒したの的李だし......あー、僕結局連れてこられただけか〜!!......ハンバーグ食べたい」


「はんばーぐ!ちよいっしょにたべにいこ!!」


「なんで瑠凪と一緒に行かないといけないのよ......フレアリカ〜、私達2人で帰りましょうね〜」



 すすす......とフレアリカを連れながら瑠凪から離れていく聖火崎に瑠凪も抗議の声をあげる。



「なんだよそれ!そんなあからさまに避ける必要ないじゃんか!!」


「ふぁみれすー!!」


「え〜?」


「ほらほら、どうしたんですか聖火崎さん?wwおたくの娘さんはファミレスに行きたいんだってよ、連れて行ってやれば?ww」


「うっざ!!......はあ、仕方ないわね〜......」


「やたー!!」


「んじゃ、僕帰ろ」


「おい」


「......あ、或斗どうしよ」


「私たちの更に後から来た翠川が連れて帰ったんじゃないかしら」


「そかそか、なら大丈夫だね」


「そーね」


「ふぁみれすー!!」



 その後、3人でファミレスに寄って帰ったのでした。




 ───────────────To Be Continued──────────────




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