第18話 妬みって怖いなぁ

「川本~放課後、校舎裏に来いよ」

「話なら今ここで…」


「絶対に来いよ」

「わ、わかった…」


クラスの陽キャ様が俺に話!?

蒼とか穂香と仲良いから恋の手助けしてくれよ~みたいなのかな、無理、俺そういうの無理なんだけどぉ!?


「お、来たな」

大人数!?これはなかなか、やっかいな恋だな…

「えっと、俺に何の用?」

「お前、神崎とか一年の穂香ってやつとかにモテてるなんて思ってんのか?お前みたいなくそは本でも読んで静かにしてればいいんだよ!」

あ、これ殴られるやつ…

こういうのは逃げたら勝ちなんだよ


「お前、逃げたらこいつ殺すぞ」

そういってたかたかの首もとカッターをつきたてる


「た、たかたか!?」

「こいつ、お前みたいなやつ庇ったんだせwいいやつだよなwま、うざいから殴ったけどwww気絶しちゃったんだよwwwww」


「そういうの、良くないと思います」

そう言って校舎の影から遠藤さんが出てきた


「お、可愛い転校生ちゃんじゃん」


「ずっと話聞いてましたけど、神崎さんと穂香お嬢様に好かれてるのが妬ましいんですよね?素直に言いなさいよ、川本さんが羨ましいですって、貴方、反抗期ですか?w」


「は?うるせいなぁ!殴るぞ」

「いいですよ、殴られるのなんて慣れてます」


「じゃあ、お言葉に甘えて」

「グ ハッ…」

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