EP:4 姿なき観察者/Invisible Watcher

 ハドロサウルスの営巣地から2kmほど距離が離れた、西新宿のビル街。


 かつて眠らない街と形容され、宇宙からでも人工の光が見えたとされる新宿の街は、いまや物言わぬ暗黒に閉ざされていた。既に時刻は夜の八時を回っており、空に浮かぶ星々以外に周囲を照らすものは一切存在しない中、蔵井戸舞華と入江甲介は、キャンプを設置するための手頃な場所を探していた。


 無数の廃ビルが立ち並ぶうち、生き物の気配が薄い一棟を選ぶと、植物のツルがびっしりとまとわり付いた自動ドアを山刀マチェットで無理やりこじ開ける。入江はSCAR-Hアサルトライフルを構え、ビルの一階に侵入した。


 もともと企業のオフィスだったのだろう。一歩足を踏み出せば、ガラス片が割れる音が静寂の中に響き、足元には泥まみれになった書類が所々に散らばっている。壁面やデスク上のそこかしこには鬱蒼と植物が侵食しており、所々に大きな蜘蛛の巣が張られている。既に人間の営みは、自然の猛威に覆いつくされていた。


 舞華が手に持ったフラッシュライトで室内を照らす。すると暗所から複数の目が見返した。入江と舞華は反射的に身構えるが、暗がりにいたのは茶色い毛に覆われた、ニワトリサイズの小さな恐竜――コンプソグナトゥスだった。口に甲虫を咥えており、明かりに気がついた途端、怯えたようにどこかに逃げていった。


「……うわ、なにアイツら」

「臆病な奴らだ。自分たちよりデカイ動物は襲わないさ……基本的にはな」


 基本的には――という物言いには引っ掛かるものがあったが、舞華はあまり気にかけないようにした。


「特に問題なさそうだな、今晩はここでキャンプだ」


 入江は背負っていたリュックサックを下ろすと、すぐにキャンプ設置の準備に取り掛かった。手持ちのランタンを点灯させ明かりを確保すると、焚き火を起こすための準備を始めた。幸い、周囲には焚き木になりそうな枝や枯れ草が大量にあった。


 なるべく湿り気のない乾燥した木を選び、細い枝から順番にやぐらを組むように並べていく。入江がメタルマッチを擦り火口ほくちとなる綿に着火すると、小さな火が徐々に炎に変わり、ゆっくりと燃え広がっていった。


 入江が火を起こしている間、舞華は夕食の準備をしていた。とは言っても外部から持ち込んだレトルトパウチのカレーと、パック式のご飯をお湯で温めるだけの簡単な調理だ。シングルバーナーとコッヘルでお湯を沸かし、カレーとご飯をいっしょに温めれば、いっぱしのカレーライスの完成だ。今回の侵入で想定していた時間はおよそ二日間。必要なだけの食料は持ってきているが、節約するに越したことはない。


 入江は出来上がったカレーライスを黙々と掻きこむ。早々に食べ終わると、沸かしたお湯でインスタントコーヒーを淹れていた。糖分補給のためだろうか。角砂糖をたっぷり入れたコーヒーを、少しずつ啜る。


 舞華はその様子を、スプーンを持ちながらじっと見ていた。


「いるか?」

「……ん」


 ステンレス製のマグカップを差し出され、舞華はそっと受け取った。近くの小川で水浴びをした直後のため、現在はラフなTシャツ姿で焚き火に当たっていた。舞華はインスタントコーヒーに口を付けながらも、入江の顔をじっと見ていた。


「……なんだ?」


 角砂糖をコーヒーに入れながら、入江は訝しげな表情をした。

 

「砂糖入れるんだなって。ブラックしか飲まないと思ってた」

「まさか。カロリー補給に手っ取り早いってだけだ。俺を何だと思ってるんだ?」

「もしかして甘党?」

「……茶化してるのか?」


 冗談めかして言う舞華を、入江はあくまで平静にあしらう。


 ジャングルの方角から突然、甲高い鳴き声が響いた。はっとして舞華は思わず顔を上げた。鳥のようにも獣のようにも聞こえる声だった。


「気にするな。肉食連中の縄張りはここから遠く離れてる。獲物も水場もない所に、奴らも好んで近寄りやしない」


 入江の言葉に、舞華は緊張を解いた。恐竜は基本的に昼間に活動する種類が多いが、ハイエナのように夜行性の種類も存在する。現在の動物と同じく火や明かりを避ける傾向にあるため、野営する場合、焚き火は絶やさないようにしておくのが侵域者シーカーの鉄則だ。


「もう時間も遅い。俺が火の番をする。食べ終わったならさっさと寝ておけ」


 手首のGショックに目を落とす。気が付けば、時刻は夜の九時近くになっていた。舞華は薄手のブランケットを羽織ると、コンクリートの床の上に寝そべった。枯れ草を寄せ集めて寝床を作ったとは言え、さすがに硬い床の上では寝心地が悪かった。


 何度寝がえりを打とうとも、眠気が襲ってくる気配はない。聞こえるのは焚火が爆ぜる音と虫の声。そして時折響くおぞましい何かの鳴き声。


 既に人間の支配する場所では無くなった東京では、自分のようなか弱い人間などひとたまりもないだろうという事を、舞華は肌で感じていた。


 舞華は、アロサウルスの餌食となったハドロサウルスのことを思い返す。自分だって、いつあの草食恐竜と同じ立場になるのか分からないのだ。一歩外に出てしまえば、そこには既に肉食恐竜の縄張りと言っても過言ではない。入江が夜の番をしてくれなければ、きっとゆっくり休息を取ること自体難しかっただろう。


 もし、永理が生きているとしたら。

 彼女がこんな場所で、二年間も生き続けているのだとしたら。


 舞華は自分の情けなさに腹が立つ思いだった。


 相も変わらず入江は、舞華に背を向けて、焚火に薪をくべていた。

 入江はどうして、何事にも動じずにいられるのだろうか。


 彼が危険な場所に命を賭して赴く理由を、知りたいと思った。


「ねえ、入江」


 背を向けて焚火の番をしている入江に対し、舞華が尋ねた。

 ぴくりと、薪を持った入江の手が止まる。


「……あんたはさ、なんで侵域者シーカーになろうと思ったの」

「どうして、そんなこと聞く」

「単純に気になったの。ちょっとした好奇心」

「知ったとして何になる。特に面白くも何ともない話だ」


 入江と舞華の間に、少しばかりの沈黙が漂う。入江は何か考えている様子を見ると、一度夜空を仰ぎ、呟いた。


「……金のためだよ。生憎、他に出来そうな仕事もないんでな」

「だったら、もっと割の良い依頼があるでしょ。わざわざ女子高生なんかに付き合って卵盗んだりとかしなくても、あんたほどの侵域者なら、クライアントはいっぱいいるはず。なのにどうして、私に肩入れしてくれるの」


 事実、入江は侵域者シーカーの中でもトップクラスの実力を持っている。クライアントからは引く数多だろう。依頼は選び放題だったはずなのに、わざわざ素人のガイドを請けた理由が分からなかった。


「正直、俺にもよくわからない」


 舞華のほうに振り向くことはせず、入江が答える。


「初めは目的があった。お前と同じように……理由もな。けど、何度もここに潜り続けていくうちに、いつの間にか何を成すべきか、見えなくなっていた。毎日のようにここに潜るうち、次第に外側との境界が薄れていった。気付けば目先の金ばかりを当てにして、何の目的でここに来ているのか――正直、今はよくわからない」


 過去に何があったのか、入江は詳しくは語らなかった。

 しかし舞華には、淡々と語る入江の言葉が、深く理解できるような気がした。


「瀬名から話を持ち掛けられた時、思ったよ。こいつはちょっと前の俺に似ている――とな。覚悟と勢いだけは一丁前で、自分の命なんかどうでもいいと思ってる」


 入江の言う通りだ。舞華には強い動機がある。沢渡永理ともう一度会う――その為なら法を犯し、自分の身を危険に晒す覚悟をしたつもりだ。かつての入江にも、舞華にも似た動機があったのだろう。彼の決意がどうして失われてしまったのか。焚火を前にした入江の背中が、いやに物悲しく思えた。


「だけど、覚悟と勢いだけで生き残れるほど、ここは甘い場所じゃない。だからトレーナーを請け負った。一度指導を任された以上、今更死なれても寝覚めが悪い……ってのが正直なところだ」


 入江と舞華の間に、再び沈黙が訪れた。虫の声と草木を揺らすの音が、


「話は終わりだ。これだけ聞けば満足だろう。さっさと寝ろ」


 うん、と舞華は入江の背中に向け、頷いた。


 それ以上、舞華から尋ねることはなかった。アノマリー・ポイントの常闇に、焚火が爆ぜる音だけが響いていた。


 

EPISODE:4


"Invisible Watcher"



 現在は6月。本来の日本の気候であればあれば初夏にあたる季節だが、アノマリー・ポイント内は有史以前――およそ中生代の気候に近くなっている。熱帯のように湿気が多く蒸し暑い気候は、歩くだけでじわじわと体力を蝕んでいく。


 舞華と入江は、西新宿を離れ、代々木公園方面を目指していた。


 神田川沿いにあったハドロサウルスの営巣地付近には、今もアロサウルスがうろついている可能性が高い。同じ卵を狙うのであれば、代々木公園付近にある竜脚類の営巣地を狙うほうがまだ安全だと入江は言う。危険なことには変わりないが、わざわざ肉食恐竜の縄張りに突っ込んでいくよりかは全然マシだ――と舞華は思う。


 廃墟と化したビル群の隙間を縫うように、舞華と入江は進んでいく。多くの建物は植物のツタに覆われ、中には倒壊している箇所もある。液状化現象の影響か、かつて地下道だった場所の所々が陥没しており、地下水が流れる河川と化していた。もはや以前の東京の地図を当てにすることは出来ない。方角のみを頼りに、草木を薙ぎ倒しながら、舞華たちは歩を前に進め続けた。


「待て」


 川辺に差し掛かった時。入江の声に、舞華が足を止める。


 入江が無言で指し示す方向を見ると、橙色の皮膚に茶色の縦縞が入った肉食恐竜――二頭のオルニトレステスが、川辺で何かの死肉を啄んでいた。舞華たちの接近にも気が付かないまま、無我夢中で食事を続けている。


「あいつら――」

「……ちょっと待ってろ」


 入江はホルスターから拳銃を抜くと、虚空に向けて引き金を引いた。45口径の乾いた銃声が響くと、二頭のオルニトレステスは尻尾を巻いて逃げ出していった。


「……やるじゃん」

「オルニトレステスが襲うのは自分より小さな生き物がほとんどだ。自分より強い相手には手を出さない……はずだが」


 風が吹いた途端、舞華の鼻腔を饐えた異臭が突き刺した。舞華は反射的に鼻を抑え、悪臭の源と思しき物体を凝視した。


 オルニトレステスが啄んでいたのは、人間の死体だった。


「こいつは……侵域者シーカーか」


 驚愕に目を剥く舞華とは違い、入江はあくまで平静を保ったまま、死体のそばに近づくと、その場に膝をついた。


 体形からして男の死体に見えた。衣類は身に付いたままだったが、既に腐敗が始まっており、まわりには大きな蠅が何匹も音を立て飛びまわっていた。体の柔らかい部分は既に肉食恐竜のご馳走となっており、残された部分は土にまみれ酷く汚れている。アウトドア用の防水ベストやベルト周りの装備などから鑑みるに、舞華たちと同じく侵域者シーカーであることは容易に判別できた。


「おそらく死後一週間くらいだ。だが……何かおかしい」

 

 入江は眉間に皺を寄せながら、死体を検分し始めた。

 

「おかしいって……何が?」

「辺りを見ろ、掘り返された後がある」


 入江の言う通りだった。所狭しとシダ植物が生えている川辺にて、とある地点のみ黒い土が見えていた。地面が掘り返された痕跡であることは明らかだった。死体には大量の土が付着しており、おまけに丸々太ったウジが所々に湧いていた。


「恐らく埋まっていた死体の臭いを嗅ぎつけて、ヤツが掘り出したんだろう。捕らえた獲物を自ら埋める恐竜は聞いたことがない。つまりだ――」

「……誰かに、殺された?」


 入江はゆっくりと頷き、無言で肯定の意を示した。


 舞華の背中にぞわりと怖気が走る。


 アノマリー・ポイント内での殺人は珍しい事ではない。仲間内でのいざこざや、侵域者シーカー同士、成果を奪い合っての争い――国連の管理下とは言え、ここは誰の目にも届かない未開の土地だ。法を犯してポイント内に潜入した侵域者シーカーが度々事件を起こし、U.N.B.E.R《アンバー》の取締対象になっていた。

 

「頭蓋骨に一発、胴体に二発……死体の損壊具合が酷いが、おそらくは銃創だ。仲間うちで内輪揉めでもあったか、でもこのやり方は――」


 舞華は顔をしかめながら死体を見る。頭部にひとつ、胸部にふたつ。合計で3つの穴が死体に空いていた。素人目の舞華でも、刺し傷や切り傷ではないことはわかる。この傷が原因となり、生前の彼を死に至らしめたことは明白だった。


「素人のやり方、じゃないってことでしょ。じゃあ誰が」

「少なくとも、冥福をお祈りして埋められた感じじゃあないな」

 

 入江はなおも、死体の観察を続ける。

 

「……ドッグタグが持ち去られている。なるほど、こいつを殺った何者かが、身元の隠蔽を図ろうとしたんだろう」


 ドッグタグ――軍隊において兵士が首にかけている、個人識別のための金属板だ。戦場で兵士が死に至った際、例え死体の損壊が酷くても、ドッグタグを身に付けていれば個人を認識できるため、基本的には着用が義務付けられている。


 元軍人や民間軍事企業PMSCあがりが多い侵域者シーカーにも、アノマリー・ポイント侵入の際にはドックタグを着用する慣例があった。舞華や入江も同じように首から下げているが、死体の首元には、ドックタグが存在していなかった。


「誰かがこいつを殺して、埋めた? どうしてそんなことを」

「別に珍しいことじゃない。隠蔽の仕方が雑なのが気になるが……少なくとも、俺たちには無関係だ。こいつには申し訳ないが、先を急ごう」


 入江は立ち上がると、再び歩みを進めようとした。

 舞華も入江に倣おうと、何気なく空を仰いだその時。


 視界の隅に、何かが反射したような光を感じた。


 舞華が反射的に振り向くと、朽ち果てたビルの中に人影が見えた。倒壊しかけたビルの中から、何者かが双眼鏡越しに、舞華たちを覗き込んでいた。視線に感づいたのか、人影はすぐに身を隠し、どこかへ逃げ去っていった。


 考えるよりも先に、体が動いていた。


「おい、蔵井戸!」


 人影を見た廃ビルに向け、舞華は唐突に走り出した。


 おそらく五階側からこちらを見ていたはず――背中越しに聞こえる入江の声を無視し、舞華は廃ビルの中へと立ち入った。


 非常階段を一気に駆け上り、五階へと足を踏み入れる。足元に散乱したガラスの破片が、一歩進む度に軋んだ音を立てる。内装のほぼ全てがボロボロに剥がれ落ちており、ひび割れたコンクリートが剥きだしになっている。砂埃と植物に塗れた無秩序な場所ながらも、かつてオフィスだったと思しき面影だけはかろうじて残っていた。


「はぁ、はぁ、はぁ……」


 息を切らし、肩を揺らす。辺りを見回しても、人影は見つけられなかった。人の気配どころか、誰かがそこに居たという痕跡ひとつ残されていない。


 幻覚なんかじゃない。あいつはきっとここに居た――


 舞華が苦い顔で舌打つと、ほどなくして入江が舞華に追いついた。

 入江は舞華の肩を掴んで自分の方向を向かせると、


 右手で舞華の頬を叩いた。

 

「痛っ……!」

「お前、自分が何したか分かってるのか」


 舞華は頬を抑えたまま、コンクリートの床を見つめていた。


 どれだけ自分が浅はかな行動をしたのかは、自分が一番理解している。一歩間違えれば肉食恐竜の餌になる世界だ。廃墟化した建物が倒壊する可能性も十分あった。つい先ほど見た死体と同じ立場になる可能性だってあるのだ。


「分かってるよ。でも……」

「お前の命だ。死にたいならいくらでも好きにして構わない。だが、俺の目の前で勝手な行動をされちゃ困る。二度とするな。いいな?」


 入江の言うことは最もだ――と舞華は俯く。入江は自分のガイドとしての仕事を請け、アノマリー・ポイントに潜っている。自分が無謀な行動をすれば、入江も等しく危険に晒されることになる。ポイント内部に関してはプロフェッショナルの入江に従っていたからこそ、舞華は今まで恐竜の餌食にならずに済んだのだ。


 にもかかわらず、自分は衝動的に走り出してしまった。結局、生存者の痕跡を見つけることは出来ず、危険な状況に身を晒しただけだ。


 頬に伝わる痛みが、胸の内側にじんわりと染み込んでいく。

 入江は何も言わず、舞華を見下ろしていた。


「いたの」


 舞華はぽつりと呟いた。


「ここに、誰かが」


 生存者がいたのか、あるいは他の何者か。先ほどの射殺された死体に手を下した張本人かもしれない。だが――あれが永理だったのなら。自分をこの世界に呼び出した永理が、どこかで自分の動向を見ていたのなら。


 そう思ったら、立ち止まってなどいられなかった。


「……そうか」


 殴ってすまなかった。と一言告げたあと、入江はそれ以上、何も言わなかった。二人の間に、気まずい沈黙が訪れる。

 

 ビルの窓越しに、巨大な影がよぎる。地鳴りのような足音と共に、首の長い竜脚類の姿が現れる。象のように野太い鼻息を鳴らしたカマラサウルスは、舞華の苦悩も知らずして、長い首をビルの五階まで伸ばし、悠然とシダ植物を食み始めた。


 舞華は体育座りの姿勢でしゃがみこむと、しばらくその場に座り込んだまま、草を食べるカマラサウルスをじっと見つめていた。


 再び立ち上がった舞華は入江に目配せをした。

 入江は軽く頷くと、何も告げぬまま、次の目的地に向け歩きだした。

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