第33話 幻夢

…武蔵国 松山城 …






鐵也たちがたどり着くとそこには天守閣から見下ろしている無限滅鬼の姿があった。




「久しぶりだな。西野村 鐵也」




「無限滅鬼!」




「やつを連れてこい」








と無限が部下に命ずると紐で腕を縛られた親方様を連れてきた。








「親方様…」






親方様の痛々しい姿を見て、泣き出してしまいそうになる。








「さぁ、お前たちのボスとはもうお別れだ。やれ」






大きな斧を振り下ろす瞬間に親方様が鐵也や鬼狩りの皆に向かって一言つげて、微笑んだ顔で斬首された。








「お…親方様…親方様~」






と大きな声で叫んだ。










…数日後…






親方様の死は多くの鬼狩りたちに知らされた…






中には、自決するものもいた。






「こんな苦しいことになるのなら夢だったらいいのに…」


続く




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