第28話 じいちゃんとの約束
…甲斐 とある村…
「やっと半分くらいまで来たな」
「そうですね。」
「この編で宿を借りよう。」
手分けをして宿を探していたとき、古くてボロい宿を見つけた。
「ここは?」
「まぁ、いいんじゃないか」
と言い止まった。
「来たな。来たな。俺たちの獲物が来たな。」
「あぁ、食べちまおう。」
と言い、夜中に鐵也たちに襲いかかった。
「くっ、鬼か?」と避けた。
2体の鬼が鐵也たちの前に立ちはだかった。
「鐵也、ここは俺に任して。」
「でも…」
「大丈夫です。私もついていますから。」
「わかりました。」
と鐵也たちを先に行かせた。
「やっと見つけた。雷鬼!」
「お前は誰だ?」
「雷ノ型 螺旋千鳥雨(らせんちどりあめ)」
鬼の首もとを狙い一撃で仕留めようとした。
しかし、攻撃をギリギリでかわされた。
「思い出した。あの爺の跡継ぎか?」
「(心の声)俺には物心つく前から両親がいなかった。俺が生まれてすぐに両親は村が戦にまき込まれて死んだ。いく宛のない俺を羽島仂(はしま りき)が拾って育ててくれた。確かにダメなやつだけどじいちゃんは俺を信じてくれた。」
「(回想)義光。どうしたんじゃ?」
「だって…俺…一人じゃ…何も…」
「一人でやらなくていい。できないなら諦めるのも一つ。じゃがな、これだけは忘れるなよ。誰かが助けを求めたり、困ったりしたらすぐ自分から無意識に行動できるそんな人物になれ!」
「う…うん!なるよ。俺…」
「約束じゃぞ。」
とゆびきりげんまんをした。
続く
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