第26話 「最後の朝」

…尾張本部…



「親方様を御守りしろ。」


と大声がとんでいる。




鬼の大群が目の前まで迫っていた。




門前から「私は無限滅鬼。藤原道憲と話がしたい。」


と言った。




護衛が「道憲様。行ってはならぬぞ。」




と説得を試みるが「下がってなさい。無限滅鬼と話をしてくる。心配はないですよ。」



と言い門を開けた。



「お前が七代目か?」



「はい。私が藤原家当主、藤原道憲。」



「そうか、なら来い。」


と道憲の手を拘束し、連れて帰ろうとしていた。


止めようとしたが止めれなかった。




…伊賀国 集落…



「今日はここら辺で泊まろう。」






「お前らちゃんと働きな。」


と女性の声がする。振り返ると

美人な女性がいた。


「ムッムッムッ、乳でけぇ~」


「ってどこ見てんだよ。お前は」



「ん?あんたら京都の方から来たのかい?」


「はい!西野村鐵也っていいます。」


「私は十二天 兎の間  岸見 弥生(きしみ やよい)だ。よろしくな。」



この時、まだ知らなかった。本部が大変なことになっていることを…

続く

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