第5話「無限滅鬼」

あれから二日が経過した。


猫の仮面の男が鐵也を呼んだ。


「小僧、お前に教えなければならないことがある。まずは、この世には2種類の鬼がいる。一つは人を助ける善良な鬼、もうひとつは人を食らう悪霊な鬼じゃ。善良な鬼を覗いた鬼をわしらはこう呼ぶ。邪鬼とな。そして、邪鬼の統治者を無限滅鬼という鬼だ。」


すると鐵也が驚いた顔で言った。


「無限滅鬼が俺の村を?」

「あぁ、恐らくな。だがあやつを倒す前に無限滅鬼の手下である十二魔京がいる。」

「十二魔京…」


「十二魔京は鬼の中でも最高峰の鬼が揃っておる。」

と話が続いた。


「小僧、名前を名乗ってなかったな。

わしは後釜 猫次郎(とがま ねこじろう)じゃ。」

後釜さんが棚から取り出した書物ともう一つ首飾りを取り出した

「小僧、推薦文とこの魔よけの首飾りを持っていけ!尾張に向かえ。そこに鬼狩りの本部がある。」と言った。


それを受け取りそのまま後釜さんの家を立ち去った。

そしてあてがないまま山中を下り、下の小さな集落で一泊宿を借りた。



そう、ここからが本当の地獄になると俺は思っていなかった。


続く


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