アフリカ連合強襲作戦

第1話 第三次世界大戦勃発!

第二章 第一話 第三次世界大戦勃発!

 第二次日米戦争の勃発と帝国海軍が米機動部隊を退け、同陸軍がグアム島に上陸し占領したことが世界中に伝わった。今まで平和主義でいた日本国と政権変動で国名の変わった大日本帝国が太平洋最強の米海軍の機動部隊を壊滅させたことはすぐに世界に影響を及ぼした。

中国、ロシア、北朝鮮などの共産主義国はアジア中央から東アジアにあり、その国々は中央共産連邦を結成し、ヨーロッパ民主連合へ攻撃を開始した。

朝鮮半島では二〇四三年三月三日に朝鮮戦争がはじまり、六月四日に北朝鮮の勝利で終結し、大韓民国は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に併合された。

攻撃を受けているヨーロッパ民主連合はヨーロッパの中立国スイスと北方同盟イギリスを除いた大半の国が加盟し、反撃を開始した。

パレスチナ問題のある国家の内北側と南側で分かれ、北は中央共産連邦についた。一方南側は大東亜共栄連合に加盟し援助を受けた。

アフリカ大陸では全土が一つになってアフリカ連合を結成した。アフリカ連合では内戦が発生した国は一度離脱させて他の国にまで飛び火することを防ごうとした。

北アメリカ大陸ではカナダとイギリスが北方同盟を結びアメリカに攻撃を開始した。

アメリカはアフリカ連合と同盟を締結し、北方連合に反撃を開始し、大東亜共栄連合と本格的な戦闘を開始した。

オーストラリアは大東亜共栄連合を援助するかたちで大東亜共栄連合に加入した。

南アメリカ大陸では南大陸連合としてアフリカ連合へ移動中のアメリカ空軍の航空機に攻撃をし、アメリカと全面戦争に突入した。

二〇八八年五月五日中央共産連邦がヨーロッパ民主連合に進撃を開始した。

同日アフリカ連合はアメリカから派遣された生き残り航空隊とともにヨーロッパ民主連合へ攻撃を開始したがフランスの要塞によって食い止めてその後援軍により、侵攻してきた軍を一掃し逆侵攻をかけるために重戦車を基幹とした機械化部隊を編制し、空軍は戦略爆撃機でエジプトの首都、カイロを焼き払った。

アメリカはビキニ環礁付近の島々に小規模な泊地を置き、潜水艦部隊で輸送船を沈める群狼作戦を開始した。

次々にオーストラリアからの輸送船を撃沈された帝国海軍は輸送船に従来からの旧式駆逐艦に加えて軽空母部隊、水雷戦隊、最新鋭駆逐隊に護衛させ、シーレーンを確立しようとした。

自国の輸送船を沈められたオーストラリア政府は空母にマレー半島まで護衛を行い、そこで帝国海軍に護衛を任せるという方針を執った。これでオーケストラとのシーレーンは今までよりも安全になったことで鉄鉱石、石炭などは確保できたがなかなかイランからの輸送船が帰ってこず、第八水雷戦隊を派遣し、確認を行わせたところ海上輸送路にはアメリカ海軍の水上打撃部隊を発見し、戦艦に鹵獲されていて、乗組員を救うべく第八水雷戦隊は果敢に突撃し、見事戦艦に上陸要員が乗り移り半数が死亡したものの乗組員を救出した。

第八水雷戦隊の将兵達は全員に二階級昇進の評価をした。

イランからの輸送船がインドネシアに到着したころ、イランでは中央共産連邦軍からの猛攻を受け、領土を半分に減らしていたがイランからのシーレーン確保のために出撃した第九空母機動部隊によってなんとか全土を奪還し、逆侵攻に出ることが出来、近海の制海権を確保することができた。ヨーロッパ民主連合は南大陸連合の支援でアメリカ陸軍の主力機甲部隊の上陸を阻止できたものの歩兵部隊の上陸を許し、海岸を占領されどうすることもできず、航空隊による機銃掃射での攻撃を行うことにした。この攻撃が功を奏して上陸した歩兵を一掃することができた。

だが、アメリカはさらに上陸船団を送り込み、護衛の戦艦二隻を基幹とする水上打撃部隊で海沿いの都市を艦砲射撃で壊滅させようとしたが、哨戒中だったヨーロッパ民主連合の潜水艦部隊が戦艦を一挙に二隻撃沈し、重巡を三隻大破させて自沈させる大戦果を得て、潜水艦が近海にいるということで退避中だった上陸船団を次々と沈めてしまってアメリカ陸軍は当分欧州戦線に大規模歩兵部隊を送り込むことが不可能になり、海軍の大西洋艦隊も水上打撃部隊の編成を見直すことが求められた。これにともない、アフリカ連合はヨーロッパ民主連合に航空戦、地上戦で大敗北を喫し、領土の半分を奪われた。アフリカ連合は南大陸連合に核弾頭ミサイルを三発放ったがパナマ運河破壊作戦を行っていた帝国海軍潜水艦隊が対空ミサイルを発射し、全弾撃墜した。

アフリカ連合ナミビア海軍所属の特殊核弾頭搭載潜水艦が帝国海軍潜水艦部隊を発見、魚雷攻撃を行い二隻撃沈した。帝国海軍は大東亜共栄連合のパプアニューギニア北東のマダン港に一時撤退し、本国に問い合わせ、アフリカ連合に宣戦布告した。それを受け、攻撃を受けた潜水艦部隊は再度パプアニューギニア海軍の潜水艦三隻と共にアフリカ連合特殊核弾頭搭載潜水艦を捕捉し、四十分間の乱打戦で見事特殊核弾頭搭載潜水艦を撃沈した。

アメリカは北方連合のカナダに機甲部隊を突撃させ、オタワを占領し、イギリスには大西洋艦隊第三任務部隊を送り、空襲を行い、帰路にカナダ海軍基地があるセントジョーンズを空襲し、大西洋北方での北方同盟の作戦行動を封じた。

北方連合ではカナダ首都オタワ奪還作戦を実施し、作戦部隊が半壊する被害を受けながらも奪還に成功した。

アメリカ合衆国空軍はカナダ首都オタワへの戦略爆撃を開始した。カナダ海軍は大西洋北部でイギリス機動部隊と合流し、ニューヨークへ爆撃を行い、国民への衝撃を与えた。

中国国内では香港が独立を宣言し大日本帝国へ軍の進駐を求めてきた。大日本帝国政府は大東亜連合に加盟することを条件に進駐した。進駐したのは海軍第十二機動部隊、第六水上打撃部隊、潜水艦十隻だ。大日本帝国からすればシーレーンをさらに確立するうえで重要な護衛艦隊の拠点になるのだった。

 大日本帝国は北方連合に米国を倒す目的で同盟を締結することを要求した。同盟内容は以下だった。

一、 対米戦を行うことが目的であり、両連合へ攻撃することを禁止する。

二、 米国が降伏した場合、大東亜連合はパナマ運河及び太平洋側の軍事基地を占領、使用することとする。

三、 尚、米国が降伏し、両連合の分割が完了次第この同盟は効力を持たない。

四、 如何なる理由があってもこの同盟に他国が加盟することはできない

 北方連合は大日本帝国から緊急連絡を受け、北方連合会議にかけられて翌日には同盟を締結した。この同盟は東亜北方同盟として五月二十日に施行された。この日をもって米国はほぼ四面楚歌の状態に突入した。太平洋では大日本帝国が猛攻を仕掛け、北東からは北方連合、南からは南大陸連合が攻撃していた。

 ヨーロッパ民主連合は中央共産連邦にドイツを占領されたが連日行われた空爆によって激しい抵抗を受けながらも戦力を削ぎ落すことができた。

 大東亜連合はインドが中国からの攻撃を受けて降伏した情報が入り、フィリピン海軍第三軽空母部隊を投入し、制空権を確保するも軽空母一隻が中破し、なかなか飛行甲板の修復が完了せず第三軽空母部隊は軽空母一隻で戦うことになった。中国空軍は必死に抵抗したものの大日本帝国から譲り受けた最明戦闘攻撃機で応戦され、手も足も出なかった。

 次に海軍陸戦隊八万人が上陸船、空挺で上陸し、なんとかムンバイを確保した。ムンバイを占領されたことによって中國軍は再び優勢を取り戻すことができずにインド北端まで戦線を追い上げられてしまった。

大日本帝国はオーストラリア海軍に二個機動部隊の出撃を要請し、第一機動部隊、第二戦略空母機動部隊が密かに佐世保鎮守府で修復を完了させ、多数の海兵隊の上陸船団を伴って出撃した。目標は海軍力が乏しいアフリカ連合だった。作戦名は欧州打通作戦で大西洋までの制海権を確保することがこの作戦の目的だった。

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