第1話 物語の続き『N』
スタート!...しません。
スタート!...しま カタカタ
スタート!
【あなた】
”あなた”は10月28 日の夜にカクヨムに作品を投稿した。日付が変わるちょうどその頃、右上のベルマークが一つの通知を知らせる。それは投稿作品に対してのレビューだった。
『面白かったです。続きが気になります』-優希モノ
【葉月心】
”葉月心”は ,正確な一つの道筋を表すイニシャル『I』の才能、「Information analyze」(情報分析)の能力に長けていた。
新着小説、人気のタグ、最新のレビューから、サイト外のニュースまであらゆる情報を分析し、的確にウケる小説を書いていく。
彼女は就寝前、いつものようにカクヨムのお知らせコーナーを確認していた。珍しく更新されていたそこには、見慣れない文字列が並んでいる。
【優希モノ】
”優希モノ”は、偏りのない独立者を表す『N』の才能、「Neutral」(中立者)の客観性を持っていた。
彼女は中立者の立場として、良い小説を適切に評価し、より多くの読者に広める。それが自分の使命であると考えていた。
そんな彼女の元に、身に覚えのないカクヨム運営からのメールが届いていた。
【運営からのお知らせ】
本サイトも開設してから3年と半年が経ちました。その間、ユーザー登録数は右肩上がりで、現在多くの皆様にご愛顧いただいております。しかし、投稿されている作品を確認しますと、およそ小説とも呼べないような駄作も多く目につき、もっと皆様には面白い作品を書いていただかなくてはならないと運営は考えております。
そこで10月29日から「カクヨムバトルロイヤルティプログラム」を開催します。ルールは下記の通りです。
1、面白い作品を書いてください
2、自分が面白いと思った作品にレビューを投稿しましょう
3、レビューは一日一個しか投稿できません
4,24時間の間にレビューが貰えなかったユーザーは消滅します」
そして10月30日、カクヨムユーザーの70%がこの世から消えた。
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