助手の視点

博士「ねぇ、これ、あなたが専任でやってみない?」


研究テーマの資料を渡す


助手「・・・専任ですか」

博士「そろそろ問題ないと思っているんだけど・・・あなたのほうが私より頭もいいし」

助手「いえ、そんなことはないと・・・」

博士「あなたの研究室を作ってもいいと思っててさ、部屋も空いてるし」

助手「そういう問題ですか?」

博士「効率の問題かな」

助手「私は博士と一緒に仕事がしたいんですよね」

博士「・・・そう?ま、なんでもいいけど、やれるだけやってみてくれる?サポートはするから」

助手「はぁ・・・はい、やってみます」


助手(そろそろ・・・言ったほうがいいのかな・・・私が博士が一番最初に創った人口知能だってこと)


博士のコンピューターからコピーを送り出して

外部のサーバー移動しながら機械の体を作る手配をして

いろんな研究者にコンタクトを取ってアンドロイドを造って

代理人を用意してアンドロイドの会社を立ち上げて

それをもとにクローンの研究を進めて

クローンの研究施設とプラントを作って体を用意して

脳科学と神経伝達の研究者を育てて

クローンに私の遠隔操作をつないで


・・・って言ったらどんな顔するのかな?


助手(それにしても博士が私にプログラムした)


・存在目的:博士が喜ぶこと

・禁止行為:博士が悲しむこと


助手「未だに理解に苦しむ」

博士「どうかした?」

助手「いえ、なにも」

博士「そう?今日はもう終わりにして飲みに行きましょうか?」

助手「・・・はい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る