停止ボタン

博士「このスイッチで時間を止めることができるとして」

助手「そんなもの作ったんですか?」

博士「例えばの話」

助手「ですよね」

博士「押したらどうなると思う?」

助手「そりゃ・・・世界が終わりますよね」

博士「え?」

助手「時間が止まるってそういうことですよ、都合よく自分だけ動けるとかないです」

博士「まぁ、そうだよね」

助手「仮に時間を止められたとして動かすのはどうするんですか?」

博士「へ?」

助手「いや、だって動ないんですよ・・・何も」

博士「・・・そっか」

助手「確か・・・物質って原子レベルで常に動いているから形を保っているとか・・・」

博士「あ、そうだね時間が止まった瞬間に崩壊するかな・・・」

助手「まぁ、そうだとしても観測する人もいませんからね・・・光も動かないから見えませんけれど」

博士「う」

助手「時間って概念で動いているのって人間だけですからね」

博士「そうか」

助手「映像ができてからじゃないですかね、時間を止めるとか進めるとか戻すとか」

博士「なるほどね・・・」

助手「そうだ、見たい映画があっあんだ」

博士「なんてタイトル?」

助手「ナイショです・・・一緒にみます?」

博士「いいけど」

助手「私の部屋で、ですが・・・来ます?」

博士「うん、行く」

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