出産記 ふざけてるドクターVS日本人妊婦 ファイ!!


前回の「陽気な医者が多い話と壮絶(いや爆笑)出産記」の続きです。


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20年以上前の基地内の病院での出産の話 パート2


まだ英語も不慣れで不安だけど言いたいことは何としてでも言ってる日本人妻(わたしのことかな?そうです)VS陽気でフザケテイルドクター。


大きな赤ちゃんは鉗子(スプーンw)に引っ張られ無事に生まれた。


なかなか生まれないか~らの……


切った! 引っ張った! 裂けた! 生まれた!←誕生!!


赤ちゃんは無事だ。


でも私のいわゆるマフィンと呼ばれる股間のあれこれは


赤ちゃんの泣き声を聞いてほっとしたときドクターは戻ってきた。


股間の前にドーンと座り、ぐいっと覗き込み


「あ~あ、これゃあひどいなあThat's awful~」とのたまった。


「お前がやったんじゃないんか~い」と突っ込みたかったが、もう体力が一ミリも残っていなかった私は何も言えなかった。


いつの間にか呼吸器をつけられていた私。半開きの目 弛緩した口元。


足元はお産の時のままでドクターがチクチク、チクチクと延々とお縫いになられている。


なぜ覚えているかと言うと夫がビデオを撮っていたからだ。


「わあ!なんでそんなところ、撮ったのよお?」と聞くと


医療関係者だった夫は


「とてもインテレスティングinterestingだったから」と言った。


インテレスティング!!興味深いってな意味もあるけどどっちかというと「おもしろい」という意味に近い気がする!許さん!


このこととアイスの種類を間違えて買ってきたことは絶対に許さない。「アイス買ってきて」と言ったら31種類の中の一番嫌いなのを買ってきた。笑


出産直後の妻を怒らせてはいけない。


さて、大惨事現場の私のしも事情。陽気ドクターは


「すごく腫れるかもね。冷やすからね。退院したらSit Bathを使ってね」と言った。


「Sit bath? 座るお風呂?へえアメリカはさすがにそういう器具があるんだ、さすがに先進国だなあ」と感心していたら……



だった。



たらいにお湯を張って、その上にまたがる。



全然先進国じゃなかった。



そして「病気じゃないんだから」と2日で退院と言うか、追い出された。


もちろん「おめでとうのなにか」とか「祝い膳」もなしだ。


夜中、痛みにナースコールを押しても対応が冷たい。What?とか言うちょる。もっと優しくしてくださいよう~。


検査もしょっちゅうやってくる。質問表にbowel movement(排泄)と書いてあった。当時はその意味が分からなかったので


「あの、これはどういう意味ですか?」と聞いた。そのナースは


「これわからないのね?これはねPooPoo プープー(うんち)よ」と赤ちゃん言葉で大きくPOOPOOと書いてくれた。


変なところ優しかったりするのだった。


アメリカの病院について文句を言う日本人もとても多い。日本とあまりにも違う。でも私はこういう陽気で大雑把なアメリカの人達も大好きなのだ。










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