第33話 理不尽な世の中でした


「事の始まりは一ヶ月ほど前、私の一族に、許可なく柱から外れた者がいると、山建根命やまたつねのみこと様に呼び出されたことにありました」


 緊張してカチコチと背筋を伸ばしながら座るユウちゃんの、隣に腰掛け、奈々枝さんは語り始めた。


「まさか、と思いました。主神の許可もなく、勝手に柱を離脱するなど、普通の人間には不可能な事です。ですが調べてみると、確かに優輝ちゃんの魂は、山建根命様の加護下を外れ、神を持たぬ個人の魂として、竜脈の中を彷徨っておりました。秀一様ならば、それがどれだけ危ういことか、良く理解して頂けると思います」


 それはまぁ……今現在ユウちゃんは、こうして今生を得ているわけなので、下手したらユウちゃんの身体の中に存在している分の魂が、本体の魂の元に帰ることができず、分断されてしまう危険性がある。死者の国に導く神がいないからだ。


 ……分かりにくいなそれ。要するに、あの世に行くことができないということだ。死したのち、天国にも地獄にも行くことができず、この世を彷徨い続けることになる……という言い方をすれば、より分かりやすいか。


 そうなれば、どこの悪霊に取り込まれてしまうか、分かったものではない。ユウちゃん自身が、負の神力に染まって、悪霊となってしまうパターンも考えられる。


「なぜこんな事態に陥ってしまったのか、理由は定かではありません。山建根命様も、把握しておられないご様子でした」


「それって、竜脈を彷徨っているという魂の本体を、元の神様の柱へと戻してやることはできないんですか?」と、店長がヒョイと右手を上げて問いかけた。


 うん。まぁ、そう考えるのが当然ではあるのだが……それができるのならば、奈々枝さんもこうして、ユウちゃんに付きっ切りで守護していたりはしないだろう。


 おそらくは……


「ユウちゃんの魂の本体が、竜脈のどこかに根付いて、完全に個人の柱となってしまっているんですね? まぁ人間一人の魂なんで、柱や樹木というよりは、一本の草花とでも表現した方がしっくりくるけど」


 もしそういった状況になっている場合は、ユウちゃん自身が、柱の……草花の主となる。誰に命令されることもない、自分自身の絶対者だ。


 まぁ力無い一本の草花なんて、簡単に踏み潰されたり、咲いた花を摘み取られたりされるものだけれど。


 無神論者なんかには、そういったパターンの者も多いことだろう。ただしそういった者が、この世に生まれて来るためには、神々により管理されている輪廻転生のシステムの荒を突く必要があり、簡単に生まれ変わることは……まぁいいか。関係のない話だ。


 奈々枝さんは神妙な面持ちで頷き、


「はい。なので優輝ちゃんの魂について、全ての決定権を握っているのは、優輝ちゃん本人なのです。ですが現在、優輝ちゃんの魂の本体は、根付いたばかりで力を消耗し、休眠状態にあります。そちらの方は山建根命様が、眷族に命じて見守って下さっているのですが、肝心の現世の魂の方は、守護する者も無く、極めて無防備な状態だったのです」


 だからこそ、守護霊統括である奈々枝さんが、子孫であるユウちゃんを守るために、こうして四六時中張り付いているのだという。


「なるほど。そうして優輝君が死んだときには、奈々枝さんが魂の本体の元まで導いてあげると。そうすれば魂の休眠も解けて、神様の柱に戻ることもできると、そういうわけですね」店長が興味深そうに、何度も深々と頷いた。


 あんたまたこれ、サイトの記事に上げるだろ。……まぁ、このくらいのことなら、差し障りはないと思うけど。どうせ閲覧者からしたら、眉唾物でしかないのだし。


「あの状態の休眠が解けるのは、健康な状態の優輝ちゃんの現世の魂が戻るか、あるいは百年ほどの時間が必要です。もちろん一族の中には、優輝ちゃんの命を摘み取って、強引に魂を戻してしまえばいいと、暴論を唱える者もおりましたけれど……それは、私が却下致しました。せっかく得た生なのです。天命は、全うさせてあげたいと思いまして」と、ニコニコ顔でユウちゃんの頭を撫でる。


 ちなみにユウちゃんの一族の場合、一度死んでしまうと、次に生まれ変われるには五十年ほどの順番待ちがあるのだという。うん。確かにそれだけ時間が必要だというのなら、今生を全うさせてあげたいという奈々枝さんの思いも、当然のことだろう。


「あ、ありがとうございます……」と、ちょっとしどろもどろながらも、ユウちゃんが目に涙を浮かべて、奈々枝さんに頭を下げた。


「いいのよ。優輝ちゃんが天命を全うするまでは、私が側にいて守ってあげますからね」ニコニコと優しそうな顔だ。


 いやー。なんかいいなー。こういうの。家族愛とか、家族の絆とか、そういう感じか。


 何しろ、俺には守護霊とかいないからね。完全に独立した柱しか持ってないもの。敢えて言うなら、守護霊はウィラルヴァということになるわけだけど。


 霊じゃなくて神だが。


「そういえば、何度か危険な目に遭ってるって聞きましたが、それも逆に奈々枝さんが、優輝君を守った結果だったってことですね。不運が重なったり、事故で死にそうになったりとかしたんでしょ?」と、店長が話を続けた。「もし奈々枝さんがいなかったなら、優輝君は今頃、ここにいなかったんだろうなぁ」何気に怖いことを言って、ユウちゃんをドン引きさせている。


 奈々枝さんは、ちょっと困ったように唇を噛み、


「それなんですが……実はさっき優輝ちゃんが話した以外にも、何度も優輝ちゃんは、死にかけているんです。居眠り運転の車が突っ込んで来そうになったのも、一度や二度ではありませんし、寝ている間に呼吸が止まりかけたり、心臓発作を起こしそうになってたり……明らかに、普通じゃないことが続いているんです」


「え…ええっ!? 俺、そんなに死にそうになってたの!?」と、驚愕に顔が固まるユウちゃん。


「そうですよー。その度に私が、必死になって優輝ちゃんを生き長らえさせてきたんですからねー? ほらほら、もっと崇め奉りなさいな」


「ははぁー! ご先祖様ぁぁ!」と、ソファーの上に正座して平伏するユウちゃん。


 露骨だなオイ。冗談でやってるんだか本気でやってるんだか。まぁ、顔を見る限り、本気でやってるように見えるけれど。


「ですがそのせいで……私に使うことの許された霊力…神力は、ほぼ底を突いてしまっていたのです。このままだと、優輝ちゃんを守り切ることができない。山建根命様に相談しても、こちらに回すことのできる神力は、雀の涙程度のもので……タツネ様も、他の神々同様に、神力の遣り繰りは火の車の状態ですので」


「なるほど。それで、かつての同級生に、俺がいることを思い出し、引き合わせたと」


 あの場所でユウちゃんに再会できたのは、偶然ではなかったってことか。確かにこんな都合の良いタイミングで、偶然再会するなんて、都合が良すぎる話だ。


 いや、こういうことには、守護霊や先祖霊などが、どうにか助けようとする、目に見えない働きってものがあるのかもな。世の中には偶然のように思えても、何かしら意味があることも多いんだろうと思う。


「秀一様が異世界の創造主様であられることは、学生時代より承知いたしておりました。あの頃はまだ、覚醒状態にはなかったようでしたが」と、ニコリと微笑む奈々枝さん。


 へぇー。当時の友達の守護霊なんかは、俺がどういう存在なのか、理解していたわけか。もしかして、その後に俺が孤立していったのは、いずれ異世界に転移させられることを察して、距離を置くようにさせていたとか……うん。あり得ない話ではないと思う。


 まぁ、それだけではないだろうけどね。関わりっていうのは、一言で説明できるほど、単純なものではない。


「異世界の創造主…?」と、ユウちゃんが不思議そうに首を傾げている。


 あら。これは、上手く説明するには、絶好のタイミングではありませんか。


 そう思い、事の顛末をユウちゃんに話して聞かせた。


 ユウちゃんは驚いたというよりも、どちらかといえば信じ切れていないような表情をしていたが、


「いや、そんな漫画みたいな話……だけど、守護霊様の存在を目の当たりにして、信じないってわけにもいかないか」結局は奈々枝さんの存在が決め手となり、とりあえず信じてはくれたようだった。


 よっしゃ。これでユウちゃんの前でも、気兼ねすることなく、能力を使用できるぞ。


「一般には、隠しとかなきゃいけない決まりがあるらしい。だからもしかしたら、今回の問題が上手く解決したのちに、断罪者側のエージェントが、ユウちゃんの記憶を消しに来る、なんてことも考えられる。そこはまぁ、奈々枝さんと、山建根命…タツネって名前なのかな? とにかく、ユウちゃんの神様とも話し合って、上手いこと対処して欲しいかな」


「スパイ映画かなんかみたいだな。記憶を消しに来るエージェントとか、現実であり得るのか。できれば俺、理道が特殊な人間…断罪者だっけ。その断罪者だってこと、忘れたくなんかないよ。無闇に騒いだりするつもりもないし」


 まぁユウちゃんならそうだろうね。だけどそういうことは、俺が判断することじゃないものなぁ。権限がないというか。


「だってさぁ、一般人の友達が、皆んな記憶を消されて忘れちゃうってんならさ、理道、孤立しちゃうじゃんか。誰も本当の理道を知ってる奴がいないって、悲しすぎね?」


 お、おお……それはまぁ、否めない部分ではあるけれど。


 ……なんか嬉しいな、ユウちゃんの口からそんな言葉が出て来るなんて。危うくちょっとホロっとくるところだったわ。


「俺の他に、誰か知ってる奴はいるの? 仲良かった奴っていえば、陽平とか、萩原とか……ああ、いっぱいいるな。女の子の友達も多かったよなぁ。峰さんに、涼子ちゃん、それに秋本さんに…あとはそう、付き合ってた遥華ちゃん」


「え?」


 最後に出て来た名前に、俺だけじゃなく店長とウィラルヴァも、目を見開いてユウちゃんを見た。


「ユウちゃん、遥華のこと……覚えてるの?」


 ユウちゃんは一瞬、怪訝そうに眉を顰めたが、ややあって「ああ」と手を叩き、


「ほとんど学校に来てなかったから、確かに顔もうろ覚えだけどね。だけど理道に彼女がいるってのは有名だったし、彼女ができてから付き合いが悪くなった、って愚痴ってる奴も、結構いたぜ?」そう言って、アハハと苦笑いを浮かべる。


 ふ、ふむ……確かに遥華と付き合ってからは、三日と待たずに遥華の街に通うようになっていたし……いや、そこの部分はどうだっていい話だ。


 ユウちゃんが遥華のことを覚えている? 記憶を消したという土地神……おそらくはあの神社の祭神の術も、俺の周りの人間全てには、施すことはできなかったということだろうか。


 あるいは、記憶の改竄を受けているのは、俺だけ?


 分からないが……とにかく、ユウちゃんを肇め、遥華のことを知ってそうな友達に連絡すれば、ワンチャン今の遥華の所在も判明するかも知れない。


「遥華のことだけど……あとで、いくつか聞きたいことがあるんだ」


「ん? ああ…構わないけど。ぶっちゃけ、ほとんど答えられることはないと思うよ? 俺、遥華ちゃんとは、ほぼほぼ喋ったこともなかったし」と、申し訳なさそうに頭を掻く。


 うん。まぁ、それはそれで構わないけれどね。とにかく今は、ユウちゃんの問題を解決することが先だ。


「神力を分けていただき、感謝の念にたえません。本当にありがとうございます」奈々枝さんが、拝むように両手を組みながら、深々と頭を下げた。


「構わぬ。星のレベルにも影響のないほどの、些細な量だ。しかし、それだけでは、なんの解決にもなるまい」と、ウィラルヴァが凛として答えた。


 確かに。いくら神力を補充できようと、ユウちゃんに降りかかる災厄が止まるわけではない。原因を究明し対処しなければ、俺だって枕を高くして寝られないじゃないか。


「さ、些細な量…ですか? これで些細ってどれだけ……いえ。とにかく、です。確かにウィラルヴァ様の仰言るとおりに、このまま優輝ちゃんを守護しているだけでは、事の解決には至らないでしょう。明らかに何者かが、優輝ちゃんの命を狙っているように思います。その目的がなんなのかは、まぁ…推測だけなら可能なのですが」


「あ、それ僕、分かったかも知れない」と、店長が挙手してそう声を上げた。


 お。さすがは構成員151人を抱える、ドン底店長会の会長、ドンテンさんですね。それでは聞かせてもらいましょうか。


 皆の注目を集める中、店長はどこか苦虫を噛み潰したような、複雑な表情を浮かべながら、


「あんまり大きな声で言えたものではないけれどね。僕が思うに……優輝君の魂を、自分の傘下に加えたいどこぞの神が、魂の頭の部分とも言える、優輝君の命を摘み取って、優輝君の魂の本体も、自分のものにしようとしている……なんてことは考えられないかな?」


「……さすがは秀一様の上司。感服致しました。正にそのとおりでございます」と、奈々枝さんが胸に手を当て、軽く頭を下げる。


 腕組みしたウィラルヴァがフフンと鼻を鳴らした。


「やはりただのボンレスハムではなかったようだな。褒めてつかわす。今日から上級ボンレスハムを名乗るとよい」


「ぐはっ…! 久々の女王さまぁ。ご褒美ありがとうございます!」 吐血する店長。


 やめなさい! ユウちゃんも奈々枝さんもガチでドン引きしているから!


 しかしまぁ……考えてみれば確かに、今のユウちゃんの状況で、自分の神も持たずに、個人でフラフラしている魂ってのは、悪霊のみならず、数多の神々にとっても、絶好の鴨と呼べるだろう。


 これがまだ、魂の本体がどこかの神に帰依していたり、あるいは竜脈の中に個人で根付き、冬眠状態でもなく万全の状態であったならば、例え神々であろうとも、無理矢理に自分の柱に加えることはできない。


 その状態というのは、俺みたいに、他の世界の創造主となっている者と、同一の状態と言える。俺はどこの神にも属していないし(強いて言うならウィラルヴァだけれど)独立した個人の柱を持っていて、自身のことは、その全てを自身で決める権利を持っている。


 その同意がなければ、例えどれだけ前弱な柱…草花と呼ぶに相応しいほどの小さな魂であろうと、屈服させることはできないのだ。


 その道理を覆すことができるのは、その世界の絶対神。創造主と創造神のみである。


 ただし、ユウちゃんは今、自身の柱…正に草花と呼べる小さき柱は、休眠状態にある。そちらの方には、物事を判断する力もなければ、決定付ける決断力もない。全ての統制は、現世に生きる、ユウちゃん本人が握っている状態だ。


 それが如何に危うい状態であることか。ユウちゃんを殺し、その魂を捕えることができれば、そこから先は拷問なりなんなり……いや、そんなまどろっこしいことをせずとも、食って取り込んでしまえば、休眠状態のユウちゃんの柱も、乗っ取ることができるだろう。


 いや、マジやばい状態だ。仮に、悪霊がユウちゃんの魂を手に入れれば、神の資格を有したも同然のことだ。


 ……………どうしよう。なんか今、もの凄く怖いことに気がついてしまった。もしその推測が正しければ……腹わたが煮えくり返って気が狂ってしまいそうだが。


 …と思っていたら、次の蛇貴妃の言葉が、完全にそれを裏付けさせてしまった。


「フむ。どうやら優輝ハ、悪魔の誘惑に引っかかっテしまったようだナ。ドコゾの神の手下に、神の支配カラ逃レる呪術を、施されテしまったのダろう。そうやっテ神の支配カラ外れタ者を取り込み、力ヲ集めようとスる神ハ、何処ニでもイるものダ」


「か、神様同士が、魂の奪い合いをしているってこと!?」


「その通りダ。決しテ表沙汰にナルことはナイがナ。足がツカヌように、末端の末端にヤらせてイる。私もソンナ逸れた魂を、いくつか狩らサレたコトがあル」


「う…うわぁー。僕もう、神社とかにお参りするのやめようかなぁ」と、ドン引きした店長が、口に手を当ててハァ〜っと嫌そうにため息を吐いた。


 人をドン引かせる天才のドンテンさんをここまで引かせるとは。さすがは神様。その分野においても、人間を遥かに超越する存在のようですね。


 いや、そんな冗談を言っている場合ではないな。


 かつてはその末端の役割を担っていた蛇貴妃が言うのならば、間違いはないであろう。つまりユウちゃんは、どこぞの神の罠にハマり、こんな危機的状況に陥ったということになる。


 マジに汚い遣り口だぞ、それって。自分の手は一切汚さず、人の命を平然と弄ぶなんて。


 どこの誰だか知らないけれど……俺の友達に手を出しておいて、タダで済むと思うなよ…?


「そうなると怪しいのは……同僚に教えてもらったっていう、蝋燭を使った御呪い、かな? あるいは、その後に訪問したという、お札を売りつけようとした霊能者、ってのも胡散臭いよねぇ」気を取り直した店長が、腕組みしながらウーンと考え込んだ。


「ていうか俺が一番気になっているのは、やっぱり、バーのママさんが死んじゃったことなんです。奈々枝婆ちゃんが犯人じゃないってんなら、一体誰がやったんですか?」


「奈々枝、さ、ん! 次にお婆ちゃんって言ったら、向こう半月は、お腹が痛くなってトイレから離れられなくなりますからねー?」と、笑顔でズイッとユウちゃんに詰め寄る奈々枝さん。


「は、はい、奈々枝さま! 申し訳ございませんでした!」平伏するユウちゃん。


 もう完全に関係性が確立しているご様子です。


 と、


「シュウイチ……少し落ち着け」ウィラルヴァが白く細い指先で、プニっと俺の頬を摘んだ。


「お、そういえば理道君、さっきからずっと黙ったままだね。一体どうし……」と言いかけた店長が俺の顔を見て、途端に言葉を失う。


 ん? ……ああ、いや、ごめん。ちょっと怒りに支配されて、何も考えられなくなってたわ。


 我に返って苦笑を浮かべる。


「とにかく……まずはユウちゃんの部屋に行って、御呪いに使ったっていう蝋燭を調べてみようか。それから、仕事終わりに行ったっていう、霊能者のところ。バーのママさんは、今夜が通夜のはずだから、常連客を装って訪問してみよう。もしかしたら、そのママさんの霊に話を聞くことができるかも知れない」言って、ニコリと微笑んでみせた。


 店長が「よし!」と立ち上がり、ポケットから車のキーを取り出してチャラつかせた。


「今夜も眠れそうにないねぇー。ホント大歓迎だよ」嬉しそうにケタケタ笑う。


 うん。ありがとうございます。店長のそういうとこ、ホント大好きです。


「ありがとう理道。それじゃあ……」


「うん。行こうか。今夜中に全部解決しよう」言って、ユウちゃんの背中を強めにバシッと叩いた。


 よーし。気合い入れていきますか。


 見てろよ……誰がやったか知らないが、マジに後悔させてやるからな。

 

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