　昨日の土鍋に入っていたお粥は朝ごはんとして頂いた。

　前日の脂っこい物を多く含んだお腹を癒してくれた。

　配達員さんが作っていなくても、美味しいものを不味いと言える根性は生憎持ち合わせていない。

　今日はインターフォンで起こされる事はなく、自力で起きた。

　そして朝ごはんの支度として味噌汁を作っていると、インターフォンが鳴った。

「おはようございます。今日のログインボーナスはこれですね」

　配達員さんがトイレットペーパー、１ロールくらいの大きさの箱を手渡してくる。

　中にトイレットペーパーが入っていたら、きっと笑えるだろう。

「開けても？」

「どうぞ」

　了承を得て、箱のシールをはがし開く。

　中には黒い塊が入っていた。

「石？」

「そうですね、黒雲母といって鉱物の一種です」

　ではでは、と言って配達員さんは帰って行った。

　今日のボーナスは、高くもなく安くもない、そんな感じだった。

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