ログインボーナス6日目 アクアマリン(サンタマリア)
今日もインターフォンが鳴る。
配達員さんとのやり取りが無ければ心を病んでいるかもしれない。
ドアを開くと配達員さんが重そうな箱を抱えていた。段ボールではなく耐久性がありそうな黒い箱。
「おはようございます。ログインボーナス6日目です」
「おはようございます! 今日のボーナスは何でしょうか?」
「アクアマリンの結晶柱です。重たいので中まで運びますよ」
居間で配達員さんが黒い箱を開けると、箱の中から広辞苑2つ分くらいある深い青の結晶柱が出てきた。
深い青と言っても海のようには濃くはなく透明度が高く澄んでいる。
「世界に一点物とされているので大切にした方がいいですよ」
今後不幸なことが起きそうな予感がする。
配達員さんは去り際に「他のログインボーナス者はもっと高級なものをもらってたりするので、気を悩ませない方がいいですよ」と残していった。
少し悩んだあとアクアマリンに手をかざしてみたが、魔力が得られるとか、超常的な何かに目覚めるとかそういう物はなかった。
原石だったらアクセサリーに加工出来たのにな、と思ってしまったので僕は結構強欲らしい。
昨日のカメラ売ろうかな、どんどん場所なくなるし。
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