シャコさん
山谷拙文
第1話 シャコさんの婚約者
シャコさんは、小柄な女子新入社員である。身長は、150cmにも満たない。が、豊満なバストと尻が張り出しており、全身から雌臭とエネルギーを放出している。
シャコさんは、性格が地味である。まず、歯を見せて笑うことが無い。口数は少なく、異性はおろか同性とも話したがらない。
シャコさんは、会社では総務課に属し、いつも小汚い前掛けをして薄暗い倉庫で棚卸し、物品の購入整理、出納などをしている。
シャコさんは、臆病な人である。上司に何かチョット言われただけで、すぐに雲散霧消、行方不明になる。
シャコさんは、ダイナマイトボディではあるが、顔はグロテスクである。ブスな上に黒ぶちの分厚い眼鏡を掛けている。ど近眼のようだ。
そんなシャコさんだが、一度でも抱いた男性は、メロメロになる。「あんなに美味い女はいない」、どうも床上手らしい。
シャコさんは、最近婚約した。相手は、営業のイケメン酢飯田君である。彼は、社内の女性と浮き名を流したが、最終的にはシャコさんを選んだ。
シャコさんは、酢飯田君を尻にひき、夜の方も女性上位らしい。以外なカップルではあるが、長続きしそうだというのがもっぱらの噂だ。
シャコさん 山谷拙文 @dragon4848
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