詩

砂山

あなたは大きな砂山を作った

登る時になって初めて

あなたは自分の未熟さを思い知るのだ

三匹のブタの長男は

藁で家を作った

次男は木で

末っ子はレンガで

家を出るよう母親に言われた三匹の

未熟度の具合がよくわかる

砂山を作りなさい

将来きっと役に立つから

そう言われて渋々ながら手を動かす人

なんでだろう

そう考えて納得してから取り掛かる人

実際のところ砂山は

本当に役に立つらしい

しかし崩れやすいのもあるらしい

なんでだろう

それは決まるらしい

砂山に対して熱意があるかどうかで

崩れてしまうかもしれない

崩されてしまうかもしれない

消えてしまうかもしれない

それでもいいと

誰かが言った

大事なのは砂山を作ってわかったことなんだ

だけどそこから先は

誰に聞いてもわからないんだ

わかることは人それぞれだから

他人ばかり頼るな

作り終えるまで