抗え運命に、捧げよ魂を
霧空 春馬
プロローグ
今から五百年ほど前、魔術を極めたある男が三人の弟子をとった。まず男は三人に好きな木を選ばせその木で作った杖を使い魔術を使うことを教えた。一人目の弟子は黒檀の木を選んだ。黒檀は魔力が伝わりやすくすぐに様々な術を覚え、編み出した。そして満足したのか一人目の弟子は弟子を辞めていった。男はそれを見ると二人目、三人目の弟子に別のことを教え始めた。それは自らの体を杖などの魔導器と見立て魔力を練る方法だった。道具を必要としないこの教えを二人目の弟子は気に入り弟子を辞めていった。男はそれを見ると三人目の弟子に魔術を極めた最高の力『魔法』を教えた。魔法は操る者がそう願うだけであらゆる事柄や事象を自由に操ることができる素晴らしい力だった。三人目の弟子は魔法で男を殺すと先に辞めていった二人の兄弟子のところに向かった。一人目の弟子は杖を使う魔術を「神杖術」と名付けその力で大国を築いていた。二人目の弟子は教わった力を「法術」と名付け一人目の弟子と並ぶ大国を築いていた。二人は三人目の弟子の力を手に入れこの世を支配しようと考え魔法の力を奪おうとした。当然三人目の弟子は負けるはずがない。凄まじい戦いが続いていると突然、師である男の魔術が起動し三つの勢力を綺麗に分けるように大地を割ると三つの勢力を別の次元に送り込んだ。一時は戦争は中断したように思えたが三人は時空を超えて未だに睨み合っているという。
いつか時空を超えた戦いが始まるかもしれない。
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