カクヨムロイヤルティで稼ぎたい!

三文士

第1話 ♡を押すなら金もくれ

これは、低浮上中だったカクヨム底辺ユーザーが自作の収益化を夢見てひた走る、世にも哀れで滑稽な奮闘記。


第1話


「♡を押すなら金もくれ」


2019年4月1日。


その日放たれたカクヨム運営からの公式アナウンスは、僕ら底辺ユーザーにとってまさに青天の霹靂となった。


「Web小説を書く人が直接収益を得られる環境づくりをする」


つまりどういうことか。


アマチュアだろうが出版していなかろうが、ネットで小説を書けばお金を稼げる道筋をカクヨムが作ってくれるということ。


僕はこのアナウンスを受け取った後、また新しい時代がくるんだと胸を躍らせた。


これまで様々なネットコンテンツが一般ユーザーへの収益還元を行ってきた。YouTube。ニコニコ。カクヨムと同じような畑でいうならnoteなども有料化することができるし、数多あるブログの類なども広告収入を得ることができる。


そしてついにカクヨムもそうなると。


現在カクヨムはリリースから4年を迎え、小説投稿サイトとしては上位にランクインするユーザー数アクセス数だ。知名度も高い。この4年、数多くの作品を書籍化へと進めてきた。最近はカクヨム初のアニメ化作品も話題になっている。


カクヨムは投稿サイトとしての地盤はしっかりしている。


面白い作品を書ければ注目度も高い。


読み易さ、書き易さも改善が繰り返され充実したシステムとなってきた。


他の小説投稿サイトでも既にユーザーへの収益化システムを導入してるところはあると聞く。だがカクヨムは土台が違う。業界では新参であるにも関わらず大手なのである。


そんなカクヨムが、だ。


広告を始めるという。


しかもその収益をユーザーに還元すると。


アマチュア小説家である僕らが、僅かばかりでも自分たちが書いたものから収益を、お金を得られる可能性が生まれた。


これは!まさに!


僕らのような底辺ユーザー(自分と他のユーザーさんたちを一緒くたにして申し訳ありません)からしたら夢のようなお話なのではないか!?


「えー結局お金なの?私は違うけどなー」


と思われた方。


たしかに。お金が全てではない。


だがしかし、それで片付けてしまうのはあまりに早計である!勿体ない!


なにも僕は、この収益化でお金を稼いで暮らしたいワケではない。そもそも、小説書いて暮らしたいならもっとコンテスト出たり公募に出したりしている。何より、もっと死ぬ気で書いてるだろう(まあ身は削ってるけど)


そうではないのだ。


僕はただ、自分が書いたものでお金を手にしてみたい!


小銭でいい。


執筆活動が趣味であってもお金を稼ぎたいと思うことは悪だろうか?


稼いだ幾ばくかのお金で、大好きなA&Wルートビアクリームソーダ味(税込166円輸入品)を買って祝杯をあげたい!


何よりとにかくモチベーションが欲しい。そういう気持ちもあるのだ。


♡や★での評価、応援コメントやPVもモチベーションの糧となる。また同時に、それら全てがお金になるとしたら?更なる創作へ爆走する為の燃料にはならないだろうか?


思い出して欲しい。


学生時代、初めてのアルバイトで得たお金で食べたご飯の味を!(現在進行形で学生の方、大変に申し訳ないが今しばらく老人の戯言にお付き合いいただきたい)なんの変哲もないファミレスのハンバーグやチェーン店のボヤけた味のするラーメンですら格別だった。その美味さたるや、筆舌に尽くし難い。そうではなかっただろうか?


あれは食べ物そのものの味だったのではない。あれは初めての労働の味!尊き汗の味!若さを売買して得た、青春の味なのだ。みなさんはあれに匹敵する味をもう一度味わいたいとは思わないだろうか?


自分の、創作物が、人に読まれ、得たお金で、あの味を。


今、我々は新たな創世記に立ち会おうとしている…のかもしれません。


かつてYouTubeがお金になると世間が認知した時、大衆はこぞってチャンネルを開設した。様々な動画を投稿し続けた結果、後に収益化にはハードルが設けられ、様々なガイドラインが敷かれた。ドッキリ、ダメ。飲酒や喫煙を促す、ダメ。コピペ、ダメ。今ではすっかり金の取り尽くされた鉱山のようになってしまった。


人は、お金の為ならなんでもする。


良い意味でも。


悪い意味でも。


カクヨムにも、新たなゴールドラッシュが到来するかもしれない。古参人気ユーザーは既に収益化を見越して大作を準備しているかもしれない。まだ見ぬ新規参入ユーザーが、今まで想像もつかなかった様な新しい手法で旋風を巻き起こすかもしれない。そうなった時、貴方ならどうするか?


先ほども言ったが僕は、お金が欲しい。小銭だって構わない。自分の文章でお金を稼ぐ喜びを一度でいいから味わってみたい。そのために先ずは何をすべきか。


僕は今後、この連載を通してそれを考えていこうと思っている。


これから末長く、それはもう、あざといくらいお金の為に頑張っていこうと決意した。


もし少しでも賛同してくださる方がいたら、どうか最後まで見届けて欲しい。



最後に、今後スムーズな収益化へ邁進していく為にYouTubeでは使い古されたこのフレーズでお別れしたい。イラッとする方もいるかもしれないが、ルートビアを勝ち得るための手段と思ってご容赦いただきたい。




「この作品が少しでもイイと思ったら作品のフォロー、♡ボタン、★での評価をお願いします!皆さんの思う収益化についての意見をコメントしてくださいねー!ではまた次回!」



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