イバラと美人さん



美人さんは襲いかかるイバラを切り落としますが、いくら切り落としてもきりがありません。

とうとうイバラに囲まれた美人さんは、死を覚悟しました。

ところがそのとき、イバラはみるみるちぢんでいって、 お城へ続く道が現れたのです。

ちょうど今日が、百年目だったのです。

美人さんはお城へ行くと、王子さまが眠っている部屋に入りました。

「なんて、汚い顔の人だろう....」

そう言ってその場を去ったのです。

そして、百年眠り続けていた王子さまの目が、開くことはなかったのです。

そう、王子さまは賢いがカッコ悪く不細工で、デブでした。

城の人達が百年経ってから起きて、

この事をいち早く知った王さまは、

「皆のもの、あの女を殺せ。絶対に逃すな」

と言い、

この歴史に残りそうな話をなんとか変えようと粉骨砕身したのであった。


おしまい

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