朝の詩

@usbsjxbsin

朝思ったこと

私はいったいどうしてしまったのだろう?物語に親しみが起きない。親密であったはずの朝も何も私を慰めてはくれない。目覚めの時感じるのは悲しい夢の名残りだけ。

青い朝に飲み込まれて私は色をなくしていく。青い。空の一番青いところに染まっていく。心から寒いと思った。太陽の光を求めて日向に出た。鳥が鳴いて、虫は新しい仕事に寄りかかっている。私はスープを飲んでじっとそれらの気配を感じている。でも私はそこにはいない。

さて、私はどれほど遠くに私を置いてきてしまったのか、見当もつかない。ただ、今私は空っぽで、何を支えに立っているのかわからない。そして歩きだすことができない。私はもう何事にも作用されず、私の何にも作用しない。関係がなくなってしまった。どこから、空っぽの私のどこからこの思いは出てくるのか、にじみ出ているのか。ただ、苦しい。ない足を踏ん張って止まろうとしている幽霊のような気分だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

朝の詩 @usbsjxbsin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る