公園でコーヒーを飲んでいたら、いきなり告白されて付き合おう事になった

一ノ瀬 彩音

第1話 コーヒー飲んでいたら告白された!!

私は某企業に勤務していて今はお仕事をしている最中なのですが

なかなかお仕事の量が減らないという始末です。


どうすればお仕事の量を減るのかを考えていると一人の女性が

私に声をかけてくる。


「お手伝いしましょうか?」


私はその女性の好意を無駄に出来ないのでお手伝いをお願いする事にした。


「すいませんが宜しくお願いします」


「はい、わかりました」


女性は私の半分程のお仕事の量を引き受けてくれて私はとても助かりました。


これで私もお仕事がはかどると言いたいところですが、お昼休みになってしまった。


私は昼食をとるために一旦、外へ行こうとしている。


この某企業からだと近くにコンビニがあるので、私はそこでお弁当とコーヒーを買って

公園まで行くことにしたのです。


公園に到着するとベンチがあるのでそこに座ると私はコンビニで買ってきた

お弁当を食べる事にします。


お弁当を食べていると本当に人が居ないという事実。


この公園は人があんまり来ないので静かにお食事がとれる。


私はお弁当を食べ終わるとコンビニで買ってきたコーヒーを飲もうとしています。


コーヒーを手に持つと、キャップを開けてから口に運んでコーヒーを飲んでいると、

見知らぬ女性がいきなりこう言ってきました。


「そこの貴方、私と結婚前提でお付き合いしなさいっ!」


私はコーヒーを飲んでいたので危うくコーヒーを口からふきだすかと思いました。


「貴方ね、何様のつもりよ」


「貴方は運がいいわ、この私と結婚前提でお付き合いできるからね」


「すいませんが貴方の事はぜんぜん知らないし、いきなり初対面で

告白されても困ります」


「貴方こそ、何もわかってないわ、恋愛をするのに相手の事を知る必要はないの。

出会った瞬間から恋は始まっているのよ」


「そ、そうなんだ………………」


厄介な人に目をつけられたなと私は感じてしまった。


「それに私は貴方の事をよく知っているわ」


「そ、そうなの?」


「貴方のお名前は火鏡美紀ひかがみみきで年齢20歳、職業がOLなんだけど、

某企業に勤務している」


「どうしてそこまで知ってるのよ」


「私も某企業で貴女と同じ部署で働いているからね」


「嘘でしょ、信じられない」


「私の事をよく見てごらんなさい」


私は彼女の言う通りにじっと見ていると私は気づいた事がありました。


彼女は私のお仕事のお手伝いをしてくれた人だった。


「先程はありがとうございました」


「ようやく思い出したようね」


「は、はい」


「私のお名前は青葉里美あおばさとみで年齢21歳、職業がOL」


「私より1つ年上なんですね」


「そうなるわ」


「どうして私と結婚前提でお付き合いをしようとしたんですか?」


「理由はね、貴方に惚れたからよ」


「私に惚れてしまったんですね」


「うん、そうなるね」


「私はどうするべきなのでしょうか、教えて下さい」


「騙されたと思って私と結婚前提でお付き合いするといいわ」


「わ、わかりました、そうさせてもらいます」


「賢明な判断ね、素晴らしいね」


「呼び方はどうしましょうか」


「私の事は里美と呼んでね」


「では、私の事は美紀と呼んで下さい」


「美紀は今日から私と恋人ね」


「はい」


公園でコーヒーを飲んでていきなり告白されて結婚前提でお付き合いするなんて

とんでもない事ね。


それでも私は里美が悪い人には見えないし、私にとっては嬉しい事なのかもしれない。


私と里美は一緒に歩いて某企業に戻ると同じ部署なので気兼ねなく働ける。


午後のお仕事が開始されると里美が私の方に歩み寄ってきて

「美紀、大好きだよ、それとお仕事手伝ってあげるね」


里美は私のお仕事の量がまだ多いと判断するとまたお手伝いをしてくれて

私は感謝することしかできない。


私は里美の事が心配で里美のところに行くと既に里美はお仕事を終えていました。


里美はお仕事をする要領がきっと上手なのね。


私は自分の仕事場に戻ってお仕事を再開させているとどんどんお仕事の量が減っていくと

残りわずかになったところでラストスパートをかけるのでした。


しばらくすると今日のお仕事分がすべて終わった頃には定時になっていた。


私は里美の所に行くと里美は既に居なくてきっと退社したんだと思いました。


「定時過ぎているし、私も退社しようかな」


某企業を退社しようとしていると出入口に一人の女性が立っているのを発見する。


そこにはなんと里美が立っているのでした。


私は里美に歩み寄ると

「里美、ここで何をしているの?」


里美は私に気が付いて

「美紀の事を待っていたのよ」


「そうなんだ、里美ありがとうね」


「ううん、恋人なんだし、待つのは当り前よ」


「本当にありがとう」


「じゃあ、帰宅しましょうか」


「ちょっと待って、帰宅するのはわかるけど、里美は何処に住んでるの?」


「私が住んでいる所は………………」


里美の住んでいる所を教えてもらった私は驚いている。


理由は私と同じマンションに住んでいるのでした。


「里美、私と同じマンションに住んでいたなんてびっくりよ」


「美紀も私と同じところに住んでいるのね」


「うん」


「奇遇というか奇跡ね」


「そうとしか言えないね」


私と里美は住んでいるところが同じなので一緒に帰宅することにしたのです。


しばらく移動していると自宅に到着して私と里美はそれぞれ自分の自宅へと

帰ることにしたのです。


私は自宅の扉の鍵を開けて扉を開けて中へ入ると内側から鍵をかける。


ヒールを脱いでリビングに行くと

「今日も疲れたなぁ」

と言いながら、椅子に座ることにした。


今日の出来事を振り返ると一番驚いたのは告白の事かなって思います。


まさかね、同じ部署で働いている人から告白されるとは考えもしなかった。


結婚前提でのお付き合いなので私は嫌な気分はしないし、むしろ喜ばしい

出来事かなって感じています。


これからも里美とは仲良くして同性婚まで行けるといいなと考えています。


私は椅子から立ち上がって自室に向かうと、ドアを開けてスーツを脱いだら、

そのままベッドの上に寝転がりました。


疲れている私はそのまま目を閉じて寝てしまったのです。

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