何でお前らがここ(現実)にいるんだよ!? 最終章
仁志隆生
本編
序章
「な、何だよ、これ?」
そこにあったのは、彼の妻によく似た石像。
いや、妻そのものだった。
「いったい誰がこんな事を、ってランを石像に変えられる奴なんて誰も居やしない筈だぞ?」
彼がそういった時
- 誰か忘れてはおらぬか? -
「え? だ、誰だ!?」
彼が辺りを見渡すが、姿は見えなかった。
だが、たしかに気配がする。
得体の知れない気配が。
- 流石のそなたでも分からぬか。まあ、それよりこれを見るがいい -
目の前に光り輝く鏡のようなものが現れた。
そして、そこに映っていたのは
「え!?」
彼の息子、セイショウだった。
気を失っているのか、石の台座の上に横たわっている。
「あ、あ」
- 心配するな、死んではおらぬ。ただ眠っているだけだ -
「何? 中心世界守護神、すなわち神々の中では最強であるセイショウを眠らせる事が出来るなんて、あんたいったい誰だよ?」
- ほう、まだ分からぬのか? しかしそなたも石像にしたつもりだったが、何故無事なのだ? -
「知るかそんな事」
- まあいい。では、異空間に封印するか -
「え? ……うわぁー!?」
彼の姿がその場から消えた。
- さて、他の者達も石像に。そして全てを -
声の主の気配も消えた。
” そうはいかないよ。彼等を集めれば、どんな奴だって倒せるさ。頼んだよ ”
―――
「ん?」
「どうした?」
「何というか、何かが……ごめん、上手く言えないよ」
「そうか。まあ、明日は皆で向こうに行くのだし、早く寝るとするか」
「そうだね。おやすみ」
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