真路のダンジョン計画②
「さぁ、頼むぞー、新しいダンジョンの戦力召喚」
召喚されたのは犬、なのだがその毛並みは暗い緑色と普通とは異質な毛の色をしており、大きさも違い、その大きさは成牛と同等と言える体躯をしていた。
このマモノはクーシーと呼ばれる妖精の性質を持つマモノである。
真心の言う通り戦闘が得意な特徴を持って生まれたのだ。
・女性型の妖精になら簡単に操られる従順な妖精
・もし操る者が二名以上いた場合より強い方に操られる
・足音無しで滑るように移動出来る
・瞬時に外敵を感知し妖精にしか聞こえない唸り声を上げ仲間を呼ぶ
・魔力を用い相手を恐慌状態に陥れる吼え声を上げる。
・草食動物を好んで食べるが食事に困った際は木の実なども食べる。
・食べ物を食べて体の中で魔力にしその魔力で新たなクーシーを召喚する。
かなりの特徴の量で、レベルも3と虎徹以外で初めて真心が呼んだレベル2以上のマモノである、ただ犬をモチーフにしてる為、知性段階は2だ。
真心はこれをとりあえずと30体ほど召喚してやる。
「さてと、次が今回のダンジョン作りのメインイベントだね、ドキドキだ」
「大丈夫だよ、これまでも上手く行ってたんだろう」
「うん! それじゃいっくよー、水のレベルを4に、そして召喚!」
真心が最後のマモノを召喚する前に水のレベルを上げてから召喚する。
今から呼ぶのは消費魔力1000倍のレベル4、真心が作れるマモノで協力かつ現実的なマモノだ
召喚されたマモノ、それは黒く重たそうな鉄鎧を身に着け、片手には立派な槍、そして反対の手には目を瞑っている生首を抱えていた、数秒の後、その生首が目を見開きそして口を開く。
「あたしデュラハンといいまーす、よろしくおねがいしまーっす」
「よっし、成功したね」
「……成功しちゃった、やれば出来るもんなんだね」
「え、っちょ、半信半疑であたしの事、召喚したんすか!」
「うん、お父さんに言われるがままに」
「そうなんすね、じゃ、発案者のえっと」
「真路と言います、これからよろしくお願いします、デュラハンさん」
「はいっす、真路さんっすね、よろしくっす」
灰褐色の肌に銀髪、目は白目部分が黒色黒目部分が赤と異質であったが顔の造形は整っており美女と言って差し支えない容姿をしている、そんな生首はフレンドリーな雰囲気を感じる軽い口調で真心に挨拶をするのだが真心は呼び出せるとは思わなかったのか驚きの表情をしていた、何しろ真心にとってデュラハンというのは。
「お父さん、デュラハンって、死を予言するアンデッドとかじゃないの?」
「アイルランドの伝承では妖精と伝わってるよ」
「そう言う事っすねー、そんな感じでしくよろでーす」
「なんだか、フレンドリーなデュラハンだなぁー」
「でも戦いになったらあたし強いですよ、そんときはどーんとお任せを」
彼女の自信はしっかり裏打ちされた根拠のあるものだ一つ目が特徴。
・槍術、鞭術に優れた騎士である
・胴体には強い再生能力があり、頭部が生きていれば死なない。
・魔法を用いて敵の目を潰す魔法を使う
・敵に恐怖を植え付け動きを止める魔法を使う
・食べ物を食べるとその栄養を魔力に変えれる
・魔力によってマジックアーバヴォーアニマルやクーシー等を召喚できる
この強力な特徴に加え彼女はレベル4、一人で戦車と戦えるだけの強さを秘め。
また、会話が出来ている事から分かるが知性段階も3だ。
「頼もしいね、さてと、森は完全には出来てないし、僕等も手伝いに戻ろうか」
「そだね、デュラハンも一緒に頑張ろうね、そういえば首ってずっと抱えてないといけないの?」
「いえ、普通に引っ付けれます、ま、安定しないので戦いの時とかは抱えた方がいいですけど」
クーシーやデュラハンを召喚し終わった後は、三人もせっせと森の拡張をしていた他の組に混じり森の拡張を手伝う事にするのだが。
「…………な、なにあれ、あ、頭が……あぁ」
「あ、菖蒲先輩!? ま、真心ちゃんその人は」
「そ、そうでござる、頭を何故抱えてるでござる!?」
「首が、首が取れてるのですー!」
「な、なのに歩いてるのニャ、やばい奴なのニャ!」
「どもーっす、あたしデュラハンいいます、よろしくーっす」
初対面の一同は混乱するのだった
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