真心の力とやるべき事

「それじゃぁ、二人とも私はこれで、いつでも見守ってるよ頑張ってね!」

「はい、女神様、これから頑張りますね」


 女神は補佐役を呼び出した後、二人に別れを告げて去っていくのだった。


「さてと、何をすればいいんだろ?」

「まずは真心様の実力を調べるべきかと、ブックと唱えてください」

「え? うん、ブック……わっ!? なにかしら? 本?」

「真心様のダンジョンマスターとしての実力が記された本でございます」

「へぇ、何々」


 真心が唱えたブックの言葉と同時に一冊の分厚い本が用意される。

茶色い装丁の本、それはダンジョンマスターの実力が書かれた物だ。

そして真心の実力はこの通りである。


【名前】安達真心あだちまこ

【ダンジョンランキング】ランキング圏外

【魔力】50/50

【属性】

【木】レベル1 次のレベルまでの必要魔力200

【火】レベル0 次のレベルまでの必要魔力100

【土】レベル0 次のレベルまでの必要魔力100

【水】レベル1 次のレベルまでの必要魔力200

【金】レベル0 次のレベルまでの必要魔力100


「名前とダンジョンランキングはいいけど、魔力と属性それにレベルって?」


 真心がシスタに質問すればシスタはそれに対して素直に答えてくれる。

魔力は今、真心が出せるマモノの限界、属性は真心が出せるマモノの属性。

そしてレベルは真心が出せるマモノの強さを示している。


「まずはダンジョンを広げるマモノ、そして魔力を上げる為の「何か」を生成するマモノ、この二つを作る事をお勧めいたします」

「「何か」って何がいいかしら?」

「真心様の想像次第でございます、自分の思うこれを考えてみてください」

「う~ん、ちょっと考えとく、まずはダンジョンを広げるマモノからで」


 真心はしばらく考えてからとりあえず保留として別の魔物を考える事に。

そこで真心は外から光が入ってくるのをふと見る、赤い夕焼けのような光だった。

外はおそらく向こうの世界と同じ夕方なのだろうと思うと同時にどんなのか気になる


「ねぇ、ダンジョンの外に出ても大丈夫なのかしら?」

「勿論構いません、そもダンジョンの定義は貴方が領域とした場所です」

「つまり、地上に領域を広げればそこもダンジョンになるの?」

「そうなりますね」

「それじゃ、なおさら、調べましょ」

「はい」


 真心とシスタは二人して洞穴から出て見たものは一面の草原であった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る