流れ星ロマンス

カネコ

第1話She

僕は、青森の1泊2日の家族旅行で、君を見つけた。君は、他のどんな女性とも違かった。強い眼差しのなかにも、どこか、瞳の奥には世界を包み込んでしまうような優しさが見え隠れしていた。僕は、君に夢中になったのを感じていた。僕がこんなに、人を見て美しいと思ったことは、記憶にはなかった。君の存在が僕を幸せにすることは間違いないないだろう、そう確信した。僕は、最初にいっておくと、重い障害を抱えて生きて来た結果、まともな恋愛ををせずに大人になってきてしまったような人間だ。だから、この恋が非常に、僕を舞い上がらせた。


ここから、君のことは、便宜上Sheと呼ぶことにする。僕達の車がホテルのフロントの前で駐車する後ろで、荷物受けをしたところが、sheとの出会いだった。「大きなお荷物ありますか?ありましたらお運び致します。」と僕達に声をかけた。「じゃ、これお願いしようかしら。」と母。「小さな肩掛けバックは、俺もてるからいいや」僕が言い、全員でホテルの館内に入る。 




 She は、館内の見取り図を僕と母と妹に説明していたと思われるが、僕は、もはや、音としてかとらえていなかった。こんな綺麗な女性と付き合えたらいいな。そんなことしか頭になかった。そうこうしているうちに、「それでは...」と別の女性が説明に入る。しまった。名札を見ておくのを忘れた...。''なんてことをしてしまったんだ。''別のスタッフにShe を呼びだしてもらい、連絡先を聞き出すことだってできたかもしれないもしれないじゃないか。

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