001 気付いたらって、ここどこ?

 僕の名前は、伊沢 楓。女っぽい名前だけど、れっきとした男です!

 僕は、中高一貫校に進んで、そこで吹奏楽部に入ったのがきっかけで、有名な楽団に勤めていた。

 結局、60歳になっても結婚せずに、楽団をやめてしまった。余生を楽しみたいんだ!

 で、今日は、同じ部活だった友達と、軽井沢に旅行にいくはずだったけど......



 ここはどこ?


 周りは、真っ白な空間だけど、こんなところ、日本にあったかな?

 後ろに、何となく気配がしたから振り返ると、そこには、少女がいた

「こんにちは、お嬢さん。ここは何処か分かるかい?」

 何故か、その少女に聞けば分かる気がした

「あら、少女なんて、お話、お上手ですね。

 それで、ここはいわゆる、死後の世界と言いますかね?」

 ...... ? 死後?あれ、いつの間に死んでいたのだろうか?

「死んだのですか?」

 いてもたってもいられなかった

「そうですね、楓さんは落石に合われて、

 おなくなりになりました」

 落石……あそこ《軽井沢》に、いくとき、落石なんて...... 

 


 寝ていた



「そうですか。

 じゃあ、何故ここにいるのでしょうか?」

「それなんですがね、あなたには、もう一回、人生をプレゼントしようと思います!

 私は、これでも神なんです!

 それで、あなたが、ずっと童貞だったのに見かねて、童貞卒業するきっかけを与えたいので!」

 人生は全うできたはずだ。だから、

「いいです」

 これで、普通に死ねればいいんだ

「でしょでしょ!!

 やっぱ、自我はあった方がいいよね!」

 は?

「でも、何もなくスタートするのは難しいと思いますから、スキル《能力》を、あなたに与えようと思います!

 何がいいですか!

 無限魔力庫や、空間庫とか~」

 自分は、今拒否をしたはずだが~

 というより、

「すきるとは、何かい?」

「…… 生きた化石でしたか~」

「スキルは、能力みたいなものです!」

「能力は、努力し」

「最後まで言わない」

 何故だろう

 見た目は幼いのに、とても落ち着く気がした

 自分は、親から、愛と言うものを受けたことがないと思う

 あいつは、唯一の友人だった

 だけど、彼とは違う気がする

「あなたは、結構孤独だったし、愛と言うのも、たいして受けていない

 それが、どんなに辛いのかわかってるのでしょ

 だからこそ、前世では、あなたはみんなのために尽くした

 でも、自分のために、人生を使ってみたらどうなんですか?

 あなたができなかった、余生を楽しむと言うことを」

 そうか、孤独だったんだ

  ありがとうございます

 自然に、口に出していた

「はい!

 じゃあ、あなたには、チート能力を与えてー、自我も持ったまま~……」


 この後の記憶は、あまりなかった

 ただ、一つだけ覚えていたことがあった

 最後にいっていた、

「また言うけど、次の人生は、自分のために、

 名一杯楽しんで、色々なことを体験しなよ!」


 とても、 ありがたかった

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異世界だからって、すごいことする必要ないよね? @berk

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