第6話 クエスト


勇者side


クエスト、と言ってもバトルが出来ないので、他の人の荷物を運んだり、農業を手伝ったりと地味な作業ばっかりだった。


「あぁ、勇者さん達、わたしゃ困っとるんですよ。荷物を運んでくださいな。」


(勇者をなんだと思ってんだよ……)


そんなこんなで次々とクエストをクリアしていった。経験値も溜まり、レベルも最初の頃より高くなった。


そして、草原のちびドラゴン達へ復習をするべく、同じ草原に足を運んだ。


「はぁ……疲れた……」


「わかる。農作業とか勇者にやらせる仕事かよ……」


「まぁ、バトル出来ないんで仕方ないんじゃ……」


「それは、そうだけど……」


リンに正論で返され、はぁ……とユメはため息をつく。


パーティー全体が暗くなっていたその時だった。

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