申し子3作、どれも周りを幸せにしながら、もふもふありで、ほのぼの、面白いのはもちろんなのですが、本作は設定がより凝っていると思います。
神様が獣人にして転移させたり、話すと語尾にニャがついちゃうけど周りはかわいい連発(しかもそういう特殊スキル)、仲間も魔人やドワーフと垣根なく、賢く情緒豊かな使役精霊が生活基盤を整えて、魔法陣をかくという面白いスキルを多く使って、仲間も助けて生活を豊かにしていくだけでなく、魔人国の問題も解決します。
しかも黒猫と魔王は転移前にもつながりがあって、魔王は後悔しないように(恋愛的に)行動します。
ベースはほんわかですが、これが51話でまとめてあって…作者様すごい!!!です。
みなさんにもぜひ感じていただきたくて投稿しましたが、他のみなさんのレビューどおりです!
気軽に手に取れる、ゆるふわでコミカルでちょっとシリアスも入った、異世界ファンタジーです。主人公は黒猫の獣人ですし、獣人に精霊、魔人といった人外キャラがたくさん登場しますので、人外モフモフがお好きな方には特にお勧めです。
しっかり練られた世界設定の中に、多種多様の魔法が出てきて、それを駆使しながら黒猫は自分の国を造っていきます。
異世界で出会う人々は、優しい人もいれば、ちょっと困ったさんもおり。社会背景の影響でつらい目にあっている子たちもいたりして、そういう人々が黒猫と出会ってどう変化していくかも、見どころの一つでしょう。
その中の一人に、タイトルにもある魔王がいるのですが。
いわゆる『魔王』と、この物語の魔王には、だいぶイメージのギャップがあるようです。彼の個性と雰囲気が、この物語を優しくって美味しそうなものに仕立てているのだと思います。
後半には、なるほどーと思わせられる伏線回収もあり。
文庫本一冊程度のサイズで完結してますので、安心して読めますよ!