1105話から考える黒田兵衛と17年前の事件
今回は1105話の最後の黒田兵衛とコナンの会話から黒田兵衛の17年前の事件の関わりを考えたい。
まず今回分かったこととして17年前の事件現場にチェスの駒が遺されていたことがある。そしてその写真を黒田が持っていた。
この駒がアマンダ・ヒューズが遺したものなのかそれとも羽田浩司が遺したものなのかそれは現状では明らかになっていない。
黒田は17年前の関係者であるRUMや浅香ではないので一体どういう理由でその写真が撮れたのか、写真を持っているのか2つの可能性を挙げて考えたい。
1つ目は黒田が事件の第一発見者であるという可能性である。黒田がアマンダ・ヒューズと何らかの関係があって浅香がいない間に宿泊していたホテルの部屋を訪れたのではないかということを以前書いた。(「1104話から考える黒田兵衛とアマンダ・ヒューズ」より)アマンダ・ヒューズの部屋を訪れたときに既に彼女が亡くなっていたとすると警察としての本能的な行動として事件現場の写真を撮る一環として遺留品の駒を撮ったことは大いに考えられる。ここでは駒はアマンダ・ヒューズの遺したものと考えられる。あくまでも第一発見者としてアメリカ警察に言われるがままだったためにきちんとした捜査が出来ず、手に入る情報だけを元に考えている可能性はある。
この可能性ではアマンダ・ヒューズの事件の方がメインとしてあって羽田浩司の事件は黒田が知らないもしくは知っていてもおおよそのことしか分かっていないことが大いに考えられる。
もし黒田の10年近くの意識不明の始まりが17年前より少し後ならばこの駒の情報を持ち出したことで組織に狙われたものということも十分に考えられる。
2つ目は事件の捜査関係者の一人だった可能性である。元々黒田自身は警察庁の人間だが、勉強ということも兼ねてアメリカに出向ということでアメリカにいるときに17年前の事件が起こり、捜査官の一人として17年前の事件に関わっていたということだ。出向する期間の終了や事件から捜査関係者が手を引いたことなどから事件が解決されぬままで独自で黒田が考えていたために写真を持っていたというわけだ。この場合は駒はアマンダ・ヒューズのものでも羽田浩司のものでもどちらでも十分にあり得る。
コナンにきちんとした情報を提供するためには後者の方が意味があるとは思うが、黒田がアメリカの捜査官の一人として事件に関わっていたというのは少し現実味がない気がするので前者である可能性が高そうだ。アマンダ・ヒューズの事件の情報だけ渡して羽田浩司の事件についてはほぼ情報がないというようなことはないことを祈りたい。
もしかすると黒田の情報を補うように若狭が情報を与えてくれるかもしれない。それはそれで良いと思う。
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