1090話から考える伊織無我とは

今回は1090話で新たに出てきた伊織無我の情報から伊織とは何者なのかというのを考えていきたい。


伊織は前々から不思議な人であった。大岡家に仕えるただの執事にも思えるが、ただの執事にしては推理力が高い。


伊織は黒田に“点検するその癖……まだ抜けてないのか”と話しかけられた。しかも伊織のことを“榊原”と呼んだ。そして伊織は“すみませんが榊原は止めてください……昔の潜入先での偽名で呼ばれると当時のことを思い出して気が滅入ります”と答えた。この会話にコナンは公安ではないかと疑った。


この一連の伊織と黒田の会話から間違いなく伊織は公安の関係者であることは間違いないなと思う。“点検”は尾行がいないかを確認すること、“消毒”は尾行を撒くことという隠語を使っていることから公安としてバリバリ働いていたことは否定しようがない。


それでは今は公安を辞めて大岡家の執事として働いているのだろうか。私は違うと思う。未だに公安の一捜査員として活動していると考えられる。大岡家と親交のあった羽田家の息子が17年前に亡くなった羽田浩司なので17年前の事件を調べるために大岡家に潜入しているのではないかと考えられる。


ということは伊織無我という名前は偽名であると考えられる。“伊織”という名前の由来は戦国時代の「東百官」にある。この東百官の一人として榊原伊織という人物がいる。“無我”は仏教用語で万物に内在し常恒不変である実体などは存在しないということである。(weblio辞書より)


このことから榊原と伊織という二つの名前に関連があるので伊織というのも偽名であると考えられる。さらに無我という名前から自分の目的を果たすと何事もなかったかのように消えていくとも考えられる。


さらに榊原伊織は東百官という戦国時代の人物で備前国に関わりがある。黒田官兵衛も備前国と関わりがあるので歴史上の人物としての接点があるので伊織無我と黒田兵衛の関わりは大きそうだ。


今後、伊織がコナンにどこまで協力的になるのか分からないがコナン側の陣営として有力な戦力になることは間違いない。

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