狂人観察レポート・2005〜エリートオブマッドを追え!

トウフHUIS

第1話 エリートオブマックサイエンティスト

※強烈な下ネタ注意

ーー



"「あ、たかくうーん!」

今日も綺麗だ、僕の彼女がやってきた。ああ可愛い可愛い!

「おう!」

「待たせちゃった?」

鈴を鳴らしたような綺麗な声が耳に届いて僕はただ乱れる心を落ち着かせようと短い返事しか返せなかった

「いや」

ねぇ♡どう?(長いスカートの端を掴んでくるりと回る)

「今日も可愛いね!」

本当に可愛い、こんな彼女が僕にできるなんて!

「えへへ」

いいだろう、うらやましいだろう、だがやらん!

「いい匂いもする ……くんくんくんがくんが」

「わっ、ちょ」

「およよ?マックの匂いですなぁ?美味しそうです。お腹が空いてきたし頂いちゃいますかー」

「いやっ、ちょ!こんなところで、あっ……」たか君は好きだけど、こんな人前で……"



……マクドナルド内で食べている時、隣に座っていた学ランの男子がそんな妄言を垂れ流していた。

いや、まてよ。色々ツッコミどころ満載だけど待て待て。なんで体臭をマックの匂いがするって言われてそんなムードになれる?!普通雰囲気ぶち壊しだろうが!


"「ありさのここはどうかな?ペロペロ」"


とハンバーガーのパンを指で広げながらソースを舐めとり。

"「へへへ、美味しいなぁ」

「いやぁ、恥ずかしい」"

と一人二役。


本当だよ、ちょ、こんなところでやんなよ。


お次はポテト。

豪快に何本か口に入れたポテトを掴んだまま半分くらいだし、また入れるという奇行を始める。

"「んぽ、んぽ、んぽ」"

効果音を自分で話しているのだから驚きだ。汚らわしい限りだが俺の視線は彼に釘付けである。あ、これ小説のネタに持ってこいやんけ、と。

"「うっ、ありさ!上手だよ!ああ……くぅ!」"

いやどこで何をしてんだよお前は……。

5w1hだよ。マジで。


そしてすかさずマックシェイク。

"「ああああ、くぅぅぅ……はぁはぁ」

「たか君の……のうこう……」"


もう聞いてられない見てられない。お前、マックをどうしてそんなに卑猥な表現をして食レポできるんだ!

天才か!いやきしょいけど。

俺はマックをお持ち帰りをして店を出た。出る直前、チラリと見た時点でナゲットに手をつけていたそいつ。絶対その後もあの奇行は続くのだろうと隣に座ることになる客にご冥福をお祈りした。

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