活動報告③
こんばんは、ゆあんでございます。ようやく日本からお届けできます。
日本は良いですね。
さて、最初の話題は私事で恐縮なのですが、私の「海が太陽のきらり」を公開いたしました。
海が太陽のきらり
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892373110
※現時点で完結していません
※「縦組み読み」設定に最適化しています。横組み読みへの配慮はされていません
今まで皆様の作品を拝読しておりましたが、コメントする側としてもやはり作品を提示する必要があるだろうということで、恐縮ながら参戦させて頂きました。
日本に帰ってきて久々の休みだったので、「よし、書くかー!」と書き始めたところ、気がつけば五時間が経っていました。未公開部分も含めて10000万文字強だったので、一時間あたりおおよそ2000文字程度の速度ですね。昔も今もあまり変わっていません。皆様はどれくらいなのでしょうか。
私は結構勢いで書くのが好きで、随筆的なものにハマっています。今回のきらりも、あまり細かいことは考えずにどんどん書いていきました。これが気持ちいいんですよね。ええ。
今月末までには更新完了を目指し、暁にはご報告いたしますので、よろしくお願いします。
さて本題の活動報告ですが、本日のテーマは「精神性」です。
一般的なラブ・ロマンスを想像しやすい「海が太陽のきらり」のあらすじですが、どのようなテーマを込めるかが作者様毎に異なっていて、それが味となってます。
それは情景描写や心理描写といった「描き方」だったり、フラグ管理やミスリードなどの仕掛け、表記の妙などの「構成」だったり、特異なアイテムやキーとなる事象を絡めていく「サブ・テーマ」だったり、「エンタメ性」だったり。
そんな中で、感情面や思想面、いわば「精神性」に強烈に振った作品をご紹介したいと思います。
■かいる 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892014957
作品内容をご紹介する前に、冒頭の三行をご紹介します。
(以下、引用)――
険しい岩礁に、裸足で立つ彼女を見て僕は、アンデルセン童話の人魚姫を思い出していた。潮風に髪が靡いて、そこから見えた横顔は、夕陽に照らされてどうしようもなく綺麗で。
──だから僕は、彼女をそこから突き落としてみたくなった。
(以上、引用)
どうですか、この強烈な冒頭。もう、先を読まずにはいられませんよね。この「だから――」から始まるフレーズは書籍化された際に帯で決まりです。勝手に。
思春期の主人公の世界は、忘れかけていた青春のリアリティを呼び起こします。色々な感情が綯交ぜになるあの頃、たしかにそこにあった
(私はこの時、耳栓代わりにしていたイヤホンから流れてきた音楽がマッチして、映画のように思いました。BGMリンクを共有しますが、あくまで私個人のイメージであることをご了承願います。活動報告ですので、「こういう読み方したんだ」と思っていただければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=9L98eeS_a78)
まさに陰の美だと思います。
しかし同じ精神性を表現するにも、全く別のアプローチをとっている作品もあります。
■wazzwallasis 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892105637
こちらは手紙といえばいいのか歌詞といえばよいのか、語りかけるような、それでいて独白のような、独特のスタイルで物語が進んでいきます。
ステータスで表せばとても特徴的なアプローチをされていて、それは物語の舞台も、表現の方法も、アイテムも、他にはない。そして何より、美しいのです。
読み勧めると、語り手側の心情が明らかになっていき、それは留めることなく溢れ出し――、ある事実が現実となって立ちはだかります。これを見た時、息を飲んだ人は多いでしょう。
筆致を追求するという意味において、「なるほどこういう方法もあったのか!」と気付かされる作品です。
これもまさに、陰の美だと思います。
今回の二作品を拝読し、改めて感じたことがあります。
やはり、物語は語り手によって変わるのです。語り手が何を伝えたいかによって、物語は何色にも染まる。
そして企画にご参加いただいた方々のレベルの高いこと高いこと。拝読するたび、驚くような発見と共感があります。やはり文学を楽しまれる方々の作品は違いますね。
改めて企画を立ち上げてよかったなと思いつつ、皆様との出会いに改めて感謝したいと思います。
本活動報告では、私の拝読履歴のご紹介と合わせて、読みながら「どんなことを思ったか、していたか」なども共有することもあります。書き手として読み手がどうやって読むかの一例くらいにはなるかも知れません。
参考にするかはさておき、本ご紹介にてご不都合等ありましたら、コメントや自主企画などでご指摘いただければただちに修正いたします。
引き続き本企画をお楽しみいただければと思います。
それでは、また。
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