第5話 世界創造6-1 セッション1-5


TRPGろーぷれ日記 きみのいるセカイ


●月●日、世界創造6日め、暫定 前日譚1


シナリオセッションをしよう、1-5



プレイヤーの方針、セッション時点

かずま→

セッションを楽しむと、狐、猫又への興味が半々

座敷わらし→

恋愛シチュエーションを楽しむ、主人公と遊ぶ

稲荷狐→

TRPGセッションを楽しむこと、セッションの完結、成功

猫又→

楽しめるなら、なんでもいい(笑)

セッションの成否は関係なし



PC、四人

アブラゲ・ムハンマド、男、戦士、レベル6、性格秩序、リーダー、プレイヤーは狐

かずみ(フィーア)、女、エルフ、レベル5、性格中立、参謀役サブリーダー、プレイヤーはかずま

ミュー(ゆうき)、女、僧侶、レベル6、性格秩序、プレイヤーは座敷わらし

まいど+(ぷらす)、女、盗賊、レベル6、性格中立、プレイヤーは猫又


NPC、二人

クエンサン、男、戦士、レベル6、性格中立

スリップ、女、ドワーフ、レベル5、性格秩序



4の続き



「ん?座敷ちゃん、(指輪に)呪文入れてくれるよね(笑)」

猫又の問いに、


「いいですよ〜(笑)」座敷わらし即答。


「ね(笑)」

そうですか…、



ここまでが前回



猫又、宣言を続けてゆく。

「あと、ジニーリングに…」


「待て待て!!

お前、いくつ選ぶ気だ?」慌てる自分と、


「あと二つ」と冷静に返す猫又。


「ジニーリング入れて?」


「ううん」首を振って否定する猫又。


「それ(ジニーリング)以外で二つ、それで七つ。回数制限は半分でしょ?」


「それ(呪文保管の指輪)使い捨てじゃないよ!!カウントはひとつ分っ」切り捨てようとする自分。


「えっ?じゃあテレポートヘルムも?」


「はいっ、アウト!!」テレポートヘルムは個人用のテレポートアイテム。

使用の際にファンブルの確率があるが、毎ラウンドテレポート出来る。

だだしく活用する前にまず一度、テレポートを魔術師にかけ直してもらう必要があるけれど。


まあ、却下だ。仮に取っても、そう簡単に(テレポートかけてくれる)大魔法使い、見つからないだろうけどな(苦笑)


「え〜、ひどい!!」

猫又、食い下がる。


「ひどくねーよ!!

ほか見ろよ!!取り過ぎだよ。更に他のも借りる気だろ?」


ふと見ると、面白そうに見ている狐と座敷わらし。


「ジニーリング、俺持とうか?」とかずま。

かずま、いいのか?

ジニーリング便利だけど。


ジニーリングはモンスター使役の指輪。

一週間に一回とはいえ、使い減りせずに精霊ジンを呼び出し、一日中使役させることが出来る。


ジンは魔法的な七つの力を持ち、

食料や普通の道具を魔法で生み出したり、戦闘をするように命じることが出来るため、非常に便利。

幅広く活用することが出来るアイテムだ。


「ほんと?」


「ああ」

かずまの答えに、喜色満面で抱きつく猫又。


「ありがとう!!かずみちゃん♪

まいど抱きついちゃう(笑)」


かずま…。


「じゃさ、ひとつ取ってくれるなら、

かずみちゃん、代わりにこれ持って♪

フライングカーペット(空飛ぶ絨毯)」


「はぁ!?」

「何だって?」ハモる自分とかずま。


「荷物多くなるだろうからさ、空飛ぶ絨毯じゅうたん3人乗り(笑)」


「荷物積めるなら収納袋ホールディング・バッグ(重量制限なしで一定量、小物を積められる袋)があるだろう?」馬車も持ってるはず。


「やだよ、あれ大きいもの入らないし。

それに、」


にっこり笑顔の猫又。

「歩かなくて済むし(笑)」


猫又…、そんなにフィールドクエスト、嫌か?(泣)


「どうせ、座敷ちゃんのミューちゃんが(収納袋)取ってるんでしょ(笑)」

ああそうだよ!!おまえさんの言うとおり(号泣)


「それでね、

テレポートヘルムはいらない。

「あと二つはジニーリングとエレメンタル・コントロールデバイス(アース)」


もう好きにして(脱力)

猫又さん、

部下欲しいのか?


でも大地アース精霊エレメンタルを操る魔法の道具、使いづらいアイテムだぞ。


強さはジンの倍くらいだけど(身長3.6mくらい)、

呼び出しの呪文に1ターン(10分)かかるし、呼び出して、使役させている間は精神集中が必要だし。


集中が途切れると、暴走してこっち(使役者)を攻撃してくるし、

暴走前でないと送り返せないし。

ハズレアイテムかなぁ、どちらかというと。


まあいいか、

猫又が良いんならそれで。

他の道具アイテムが強すぎるし(苦笑)


デバイス、ちょっとお話のクライマックスに使えるかも知れないかな(笑)



ああそうだ、

狐さん、バランス取らなきゃ。


ちょんちょんとシート整理している稲荷狐をつつき、呼びかける。

「あのさ、

猫又強くなりすぎたから、なんかアイテム足しても良いよ」


「んー、考えてみる。

○○くんが選んでくれてもいいよ♪」

という、狐さんの提案。


「え!?俺?」

うーん考えてみるか。


「で、かずまかずみは、

ひとつは空飛ぶ絨毯だっけ?(苦笑)」


「はは…、

あとは、ソード+1(フレイムオン・コマンド)、これひとつ分でいいか?


「いいよ」

かずま、気の毒すぎる。


フレイムオン・コマンド(火炎剣)は、発火命令コマンドで刀身が発火し、燃え盛る炎で特定モンスター(トロールやペガサスなど一部の飛行モンスター、アンデッドなど)に追加効果(vs能力)を持つ。+2の武器に近い剣だ。

何よりビジュアル的にカッコいい!!燃える。

燃える剣だけに(笑)



「あとは、プレート+1、ボウ+1、

それとマジカルパワースタッフとスクロール(へースト)で終わり(苦笑)」


マジカルパワースタッフぅ!!

かずま…、お前もか…。


マジカルパワースタッフ(魔力の杖)は、上位互換であるウィザードリィスタッフ(大魔法使いの杖)には及ばないが、使い捨て型のアイテムとしては破格のものだ。

チャージを使い、呪文に似た効果を発生させる、魔法のアイテム。

普通は一つにつき一種類の効果だが、これは複数の力を使い分けるアイテムだ。


魔力の打撃ストライキングに加えて、

火球ファイアボール電撃ライトニングボルト氷嵐アイスストーム

それに永久光コンティニュアルライト念動テレキネシス


上位互換にしないところが、空気読むかずまらしいといえば、らしいけど(笑)

でも強いよな。回数が限られているから、使いどころが難しいけれど。


あれ?

「猫又、スペルストアリングの呪文、へーストじゃ?」

それにかずまが加速のスクロール取ってるじゃん。


自分の問いに、かずま首を振る。

「いいよ、何か思いついたんだよ、きっと」

ろくでもねぇ(汗)

何思いついたんだ?

加速へースト使った、ダメージ4倍剣より凄いことか?何だ?



「ねえ、

わたしのアイテムわ?

考えてくれた?(笑)」狐につつき返された(苦笑)


「ちょっとまって。

…、

Xレイビジョンリング(透視の指輪)はどう?」

1ターンに一回、精神集中することで壁などの向こう、9mほど先までの空間を見通すことが出来る。

密度の濃い金属(鉛、金など)は透視できない。


「何?覗き(笑)」

違うわ!!


「指輪かー。

いいよ♪○○くんが選んでくれたんだから(笑)」


よし!!

オッケーいただきました(笑)



「かずま、呪文決めた?」


「ああ、先がいいか?

座敷わらしちゃん、(装備)まだだけど」


「僧侶は呪文を全部修得しているからさ。

魔法使いは選んだやつしか修得していない訳だから、先言っておいてくれるかな?」



「わかった。

えーと、一日の使用呪文数の倍まで取っていいんだな。

「1、2、3レベル呪文が、2、2、1回使えるから、

4、4、2個呪文取るぞ。リードマジック(魔法読解)とスクロール(加速)を除いて(笑)」


「ああ」わかってる。魔法読解は手に入れたスクロールやレベルアップで増える(教わる)呪文を、自身の(命とも言える)呪文の書に書き入れるために必須の呪文であるために、

必ず初めから一つ修得してある設定だ。



思い出したことがある。

昔、転生前の話だ(笑)

当時のDMに「赤箱ベーシックにデフォルトで呪文読解を取れると書いていないから、

1レベル呪文、まず呪文読解リードマジック取ってくれる?」

キャラメイク時にそう言われたことがある。


天の邪鬼な自分は、当時、何を考えていたのか解らないが断り、エルフのPCはマジックミサイル《魔法の矢》を取った。


仲間パーティーメンバーの魔法使いは承諾して、2レベルになるまで呪文読解一つを頼りにして、4面ダイス1個分の生命力と、魔法使いの装備、ダガーとローブで頑張っていた。


後日、レベルアップした後にしばらくしてから、

「呪文読解はデフォルトで取ってあることにして、呪文を一つ追加していいよ」と言われた。


たぶん訂正情報を入手したのだろう(苦笑)


ごめん、余談だった(笑)

当時のDMを批判しているわけじゃなくて、

魔法使いの彼と自分、考えや楽しみ方は違ったけど、


なんというか、あんな不利な状況シチュエーションでも、

彼は初めてのTRPGを楽しそうにやっていたな、と。

自分も彼と、彼らと遊んでいて楽しかったな、と。


そんなことを、ふと思い出した(微笑)



かずま、決めた呪文を宣言する。

「じゃあ、

1レベル呪文が、マジックミサイル(魔法の矢)、スリープ(眠り)、チャームパーソン(魅了)、デテクトマジック(魔法看破)」

↑魔法看破、当時の仲間らと、出てこいマジック!!なんて(猫型ロボ風セリフで)呼んでたわ(笑)これも浮かんできた記憶。


「2レベル呪文が、

コンティニュアルライト(永久光)、ノック(開錠)、ウィザードロック(魔力錠)、後はウェ…」


「ウェブ(粘体)は禁止」猫又の宣言。


「うぇ!?」変な声でた。


「先に言っとくよ、

敵でも味方でも、あの呪文使ったら、あたし帰るから!!」猫又の笑顔。目が笑ってない。


「う、うんわかった」いきなりの禁呪指定(汗)

粘体の呪文は拘束、無害化には便利なんだけど。


「ほら、かずま。

次、もう一つ」


「あ、ああ。

じゃ、インビジビリティー(透明化)

3レベル呪文は、

ファイアボール(火球)、プロテクション・フロムイビル10'ラディアス(悪からの防御10'四方)」


は!?

なんで?


「フライ(飛行)でも、ウォーターブレッシング(水中呼吸)とかでもなく、プロテクション(魔法防御)?」


「いや、だってアンデッドだろ?プロテクション取るよ。

「猫又も取ってる。

エレメンタル暴走した時の防御も兼ねて(笑)」



しまった〜っ

あのタイミングの情報があだになったか!!←だから猫又笑ってたのか、くそ〜っ。



シナリオ崩壊?

魔法生物とか多い!!


プロテクション(魔法防御)の呪文は、こちらから攻撃しなければ、持続時間中(2時間程度)はアンデッドもエレメンタルも、ゴーレムやガーゴイルのような魔法的な生物、果ては魅了チャームのような、魔法的に惑わされている相手さえも、

魔法の使い手に攻撃どころか、触れることすらできない(汗)


飛び道具なら攻撃できるけど、そんな相手は少ない。


昔、生前のセッションの話。

バンパイアの住む島で、深夜の探索時にはこの呪文がたいへんに有効だったのだが(触れられないとはいえ、バンパイアがついてくるというのは、精神的にかなりくる展開だった)、

まさか、自分が(攻撃不可の展開を)受けるハメになるとは…。



頭冷やせ!!

まず、座敷わらしミューの装備だ。


「○○、大丈夫?

顔悪いぞ」

おまえ(かずま)、なにげにひどいな!!

でも落ち着いた。



「大丈夫。

それで、ミューの装備だな。

「まずはホールディングバッグ(収納袋)、プレート+1、シールド+1、ウォーハンマー+1、スリング+1、

ヒーリングスタッフに、ヒーリングポーション2本はサービス」


こんなところか?

本当はスネークスタッフ(+1の武器で、使役する蛇に変身できる)も良かったのだが、

ヒーリングスタッフと合わせて、杖2本はビジュアル的に変だからな。


良かったかな?と座敷わらしの方を見ると、

にっこりと笑い返されて、ちょっとどぎまぎする。



さぁて、やっとセッション開始。

スタートからつまずき気味だが、なんとかまとめないと…。



6へ続く



-なろう版まえがき-

呪文の説明が抜けていることに、先ほど気づきました。


申し訳ありません。時間の取れる時に修正させて頂く予定です。


↑少し長くなりそうなので、呪文、魔法で1章使うようになりそうです、今書いてます。

お待ちくださいませm(__)m



-カクヨム版あとがき-

ここからの魔法の話はなが~くなります(苦笑)

上でかる~く一章分のつもりで言っていることはウソです。

いや、ウソではないのですが見積りが浅はかだったのと、トラブルでプロットと書きかけ原稿が消えてしまったため、記憶からの再生でえらい伸びたということでした(;´д`)


いちおう、簡単な事情として記録させていただいておきます。


次回から2話ほど番外エピソードを挟ませていただいて、本編の続き、呪文、魔法の話になります。

もし良ければよろしくお願いいたします(^ω^)

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