第2話 世界創造6-1 セッション1-2


TRPGろーぷれ日記 きみのいるセカイ


●月●日、世界創造6日め、暫定 前日譚1


シナリオセッションをしよう、1-2


PC、四人

アブラゲ・ムハンマド、男、戦士、レベル5、性格秩序、リーダー、プレイヤーは狐

かずみ(フィーア)、女、エルフ、レベル4、性格中立、参謀役サブリーダー、プレイヤーはかずま

ミュー(ゆうき)、女、僧侶、レベル6、性格秩序、プレイヤーは座敷わらし

まいど+(ぷらす)、女、盗賊、レベル6、性格中立、プレイヤーは猫又


NPC、二人

クエンサン、男、戦士、レベル5、性格中立

スリップ、女、ドワーフ、レベル5、性格秩序



1の続き


狐、

「じゃあ、わたしから(笑)

「アブラゲ・ムハンマド。生まれはこの世界だけど、現代の記憶を少し持っている。前世はアラビア人(笑)

日本に住んでたこともある。

ヒゲとターバンが似合う20代(笑)

けっこうイケメンだよ。

「転生後も外見があまりかわらなかったから、疎外感をかんじたりいろいろ遭って、

家を飛び出して冒険者になって今に至る。と(笑)」


ふうん、と自分。

「で、なんでアブラゲ?」


「名前のアブラゲは記憶がおぼろげで、アブドルを勘違いして名乗っているの」笑いながら、狐は続ける。


「初めは名前、アブラゲ(アブラハム)・リンカーンとか、アブラゲ(アブドル)・アルハザードとかにしようとしたけど(笑)」


おい!!


「みんな、

○○くんが言ってたけど、何回か一緒に冒険してきた冒険者仲間ってことでいいのかな?」


返事をするメンバーたち。

了承を得られたようだ、このあたりは本当に頼りになる(笑)

任せておけば、狐がだいたいまとめてくれる。さすがリーダー、仕切り屋お姉さん。


かずま、

「○○、ここの(世界の)エルフの名前付けって、なんか決まってるのか?」


「いーや、決めてない」


「ダ…、このシステムのサンプルの名前ってなんかある?

お前はどんなの付けてたん?」


「俺?、

このゲームだとプレイしてたエルフのPC、NPCは、男はウォーレス、フィルグルス、

女はラールクァドーラ、スクレァスァラ、フィリサーラ」


「男はスで、女はラで終わる?」


そうじゃない。

「いや、たまたま。

ルールブックのサンプルに、エルフの王子ガーなんてのがいるし(笑)」


かずまはちょっと考えて、

「何でもいいのか…。

「じゃあ、かずみは自称にして、

名前はフィーア。

エルフの集落の生まれで、成人前に現代世界である異世界の前世の記憶が戻ったことにする。それでエルフのところを飛び出した。

「前世では男で、オネェだった(笑)

源氏名はかずみ」


「「はぁ!?」」

今自分以外、誰だかハモった(苦笑)


「だからこの世界に生まれ変われて、とっても幸せ♪」

そう言いながら、かずまは夢見る少女のようなポーズ(笑)、胸の前で手を軽く組む。


「前世の経歴、オネェは秘密にして、「アブラゲ、カッコいい♪」と思いながら、仲間になってくっついてきている(笑)」


いいのか?

今は女の子だから、ノーマルな性癖か?

なんか違うぞ…(汗)


猫又にはウケたみたいだ、大笑いしている。


猫又、

「は〜、

じゃあ、あたしは、まいど+(ぷらす)」


なんだっけ?それ。

なんかあったな、CM?


「こんなやつだよ(笑)」

猫又は人差し指で指揮するように拍子をとりながら歌(替え歌)を歌いだす。


「ま〜いどぷ〜らす、毎度でメイド〜♪

毎〜度メイドで、まいどあり〜♪」


「名前じゃね〜じゃん!!」


「にしし(笑)あんたのと同じ〜♪」

口元に手を当てて、イヤな笑いをする猫又。


同じちゃうわ!!


「それとね、みんなに合わせて、あたしの(キャラ)も前世(現代)の記憶持ちにするよ。

「名前は思い出せないけど、さっきの歌詞を覚えていて、覚えている知識や歌詞から名前を決めた」


「それがまいどぷらす?」


「うん、珍しい名前の方が覚えられやすいからね(笑)

「この娘は前世の世界に帰りたい。

だから冒険者をして情報を探している。

「あんたが言ってた古代の遺跡、そこに行くのもその目的のつもり。

あたしがそう決めた(笑)」そういって流し目。


「世界の設定や古代文明の設定、早く決めてねぇ♪

あたし、しばらくこのキャラ使うから(笑)」手をパタパタ振りながら、

「まいどだから関西圏かな〜、ほな、さいなら〜(笑)」



「だから、まいどってのはメイドのもじりだって!!」


笑いながら取り合わない猫又(怒)

まったく(苦笑)


「座敷ちゃんはどうすんの、ごすろり?」

猫又、座敷わらしに矛先を変える。進行の手伝いか?珍しい。


座敷わらし、

「えっと、

○○さん、名前決めてもらってもいいですか?」座敷わらし、小首を傾げながら、頼んできた。


「ごすろり〜(笑)

まいど〜(笑)」と猫又が耳元でささやく。


おまえは小学生か!!

ちゃかす猫又は放置(苦笑)


「…ん〜、

前世持ちなら、ゆうき、なんてのはどう?

優しい姫で優姫。

「あとは、この世界の生まれでやるなら、ミューかな?」


ふわっと、嬉しげに笑う座敷わらし。

「ありがと〜ございます♪

「じゃあです。私もみんなとおんなじにしたいから、ミューがこの世界に生まれた時の名前にします。

それで、ゆうきが思い出した名前♪

「だから、普段はミューです。

「○○さん、ありがとうございます〜♪」と、お辞儀される(笑)



「じゃあ

姓はうえはらか?それともみなもと(笑)」からかい口調のかずま。


「?」かずまになんか言われた。

「ああ、そういう話か。ちげーよ!!たまたまだ」

言ってろ、かずま。

かずまのちゃかしには取り合わない。


「ゴスは〜?」これは猫又。

知らん!!


「はいはい、じゃれあいはそれくらいにしてねー。

「座敷わらしちゃんは、イチャイチャするならふたりでしなさい(笑)」狐が場を締めて軌道修正。

「それでマスター、進めてー。」


「ああ…。

じゃあアレか、もしかして、PCは四人皆稀人か?

いちおうレアなんだけど、稀人(汗)」


んーと…。

「NPCはどっちも稀人じゃないとします。

「クエンサンは無口な男で、あなたたちのメンバーに入ったのは最近。経歴はおいおいってことで。

「スリップは彼のもう少し前。彼女も稀人でないけれど、子どもにそういう資質があったらしく、ある冒険で出会ってから、あなたたちと一緒に行動している。

「あなたたちのことは何かと世話を焼きたがるお袋さんなドワーフってことにします」


「同じ境遇」

「同一視」

「同病、あい哀れむ(笑)」セリフは狐、かずま、最後は猫又。


同病違う!!病気じゃない!!

ああ、でも世間の評価はそれか。さすが猫又(苦笑)

まあ、だから稀人コミュニティー(冒険者ギルド)作ったんだしな。


まあ、あいつらが稀人のお話に乗ってくれて良かった。←ノリ過ぎだが(苦笑)


誰も居なかったら、古代文明の遺物の知識をNPC、クエンサンあたりに持たせようかと思ってたけど、要らんだろう。←シナリオの流れで要りそうだったから。


知識判定、予備のつもりのドワーフ母さん。

これも余計だが、

PCと絡みやすい設定にできたから、そのままでいいか(笑)


性格アライメント無いけど」とかずま。

ああそうか。自分の世界のたたき台としてのシステムだから忘れてた(汗)

秩序ローフル中立ニュートラルのどちらか選んどいて。

「クエンサンは中立、スリップは秩序」


混沌カオティックは?」と猫又。


「とりあえず、止めといて」

パーティー内のトラブル要素はちょっと避けたい。


アブラゲ「わたしは秩序ー」

かずみ「おれ、いや…私中立です♪」

まいど「中立よ(笑)」

ミュー「秩序です~❤」


「さて、

みんなの初期装備とか、一般的なやつは良識の範囲で持っていていいとして…」


「馬車は?それか軍用ワゴン車(笑)」

猫又、まいどがそう聞いてくる。


軍用ワゴン!?

「ねーよ!!

馬車ならともかく」


「馬車はオーケー?(笑)」

しゃあないか。

というか猫又、そんなに野外活動イヤか(苦笑)


「いいよ。でもここから先、どこまで乗れるかはわからんよ。

「この集落は街道の終点で、馬車の通れそうな道筋は限られるけど」


「あと、マジックアイテム選んでもらえる?」と、アイテムリストをみんなに手渡す。


「レベル分のマジックアイテム。使いきりの品物はレベル0.5分で数えて」



3に続く



-なろう版まえがき-

うん、進まない(苦笑)

基本的にキャラの好きにさせると進まないっすねぇ。

TRPGスタイル風ってことはまあ、そういうことで、目的はそれなんですが、

自分はキャラが勝手にくっちゃべってお話進めているのは面白いんですけど、

↑特に、かずまがオネェキャラなんて言ったりし始めた辺り(笑)


読んでいただいている方、面白いですかね?ははf(^_^;



-カクヨム版あとがき、解説-

んー、

性格アライメントというのは、もともとの『迷宮と竜D&D』のシステムにあったルールなのですね。

PC(コンピューター)ゲームの『ウィザードリィ(ウィズ)』から発展した、のかな?とされる『迷宮と竜』には性格というシステムが盛り込まれております。

魔術師ウィズ』の場合の性格である、善、中立、悪には、職業選択と仲間になる際の制約が付いていました。(例えば僧侶プリーストには善か悪、君主ロードは善、忍者は悪、侍は善か中立しか成れないとか)


『魔術師』ではPC、コンシューマゲームという性質上からか、善と悪でのグループを組むことができない(抜け道はある)のですが、

TRPGである『迷宮と竜』にはそういった制約はありません。(一部の転職によってなれる職業である、聖騎士パラディン復讐者アベンジャー、ドルイドには性格による制約があります)


ただし、TRPGの場合は制約がなくても、キャラクターの性格の違いはグループとしてのもめ事が起こりやすいというトラブルの種を抱えており、プレイヤーは自分のキャラクターの性格に則ったプレイをする、演じるようにゲームマスターから要求されますので(そういったゲームとしてのルールということです)、

性格の違いからくるトラブル自体も、ゲームの演出としての楽しみとするものですね。TRPGとして、役割ロールプレイングを楽しむということです(笑)


『迷宮と竜』のシステムでは、『魔術師』の善、中立、悪と三つの性格と違い、

秩序、中立、混沌という性格の三つで行動を表現するように、ルールで定められています。


異世界、社会のルール、秩序に則って行動するか(秩序)、

社会のルールに従わず、時に守り、時に無視して、好き勝手に振る舞うか(混沌)、

どっちつかずの日和見ひよりみ的な行動をするか(中立)、


その辺りの性格を役割として演じるのです。

違う性格であればぶつかり合うことを楽しみつつお話セッションを進めるのですが、

プレイヤーが自ら決めた性格に則さない行動を続けたりした場合、忠告や警告、それでもダメならペナルティーや性格の強制変更などが取られることもあります。(ルールでは例として、性格改善+レベルダウンのペナルティーが書かれていました)

まあ、ズルせずにみんなで楽しく遊ぼうということですね。



性格アライメントについての表現で、

以前、『迷宮と竜』を自分に初めて教えてくれた親友の言っていた言葉は、

社会や世界の動きを河に例え、岸辺からそれぞれの性格の人物キャラクターの河の中での動きを眺めた時、


秩序は、河の流れに逆らうように泳いでいる。(状況を維持しようと頑張っている)

混沌は、河の流れに向かって泳いでいる。(好き勝手に行動をしている)

中立は、泳がずに流されている。


混沌と中立の違いについての表現で、自分はこれより分かりやすい説明を聞いたことはありませんでしたね(^ω^)←流されている。というのは、中立という性格の存在表現としては、非常に的を得たものだと思っています(苦笑)


親友やつとのゲームの経験は、今もこうやって自分の血肉となって、いろいろなところに活用されておりますね(笑)




あとは、

主人公の語る稀人や冒険者ギルド、科学使い師テクノマンサーという設定は、『迷宮と竜』のシステムにはありません。拙作独自のアイデアということでご了承くださいませ。(ちょびっと、異世界転移、異世界転生ものっぽいエッセンスを物語へ入れてみました(*´∀`)♪)


自分としての異世界転生、異世界転移の世界というのは、子供の頃に読んだ本である三作品がイメージのルーツとしてあります。

高千穂遙さんの『異世界の勇士』、ロジャー・ゼラズニィ氏の『魔性の子』、エドガー・ライス・バローズ氏の『火星の王女プリンセス』です(^ω^)

どれも、ファンタジー要素とSF要素である科学文明を内包する異世界で、冒険を行うというもので、

ある意味いまの異世界もののはしりのような印象ですし、自分自身がお話にいろんな要素を詰め込んで書きたがるということの原因となっている、みなはら作品の世界背景を設定するやり方の源流でもあります(苦笑)


長々と失礼しましたm(_ _)m

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る