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僕 斎藤 信 は死んだ・

病気を生まれた時からもつ僕は

健康に生きる人が羨ましい。

だから心配してくれる人はうざい。

何も知らないくせに適当に心配をかけてくる。

だだ、悲しんで、

大丈夫?

痛いところない?

何か買ってこようか?

うざい。うざいうゆうか

嫉妬してるかもしれない。

だから、そんな感情を消すために病室にいる僕の趣味は読書である。

読書中は読書の世界に入る事ができる。

読書がぼくの全てだ。

これを聞いて

もじだけのせかいなんて

なんてかわいそうな子だとおもっているだろうか?


だったら、普段見ているものだって

考える時だって、

友達と喋る時だって、

ご飯を食べる時だって

人はことばを使う。

すべての思考は言語がなかったら成り立たない。

今読んでいるのは、普通の人が殺されるはなしだ。

普通にデートして、その終わりに殺されるという

なんともかわいそうな話だった。


と、急にぴーぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴと

いつか死ぬってわかって死ぬ時より

急に死ぬんだと認識して死ぬのは

どっちが怖いのだろう。

ああ、ぼくは死ぬんだ。

いや、どっちもおなじだろう。誰だって、死を経験してないから。

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