-Create System

ともやの旅

Create code 1

重要な過ちを起こしてしまった。

もう、それなしでは生きていけないという物を

落としてしまったのだ。


あれはなんでも出来る。

電話から、ゲーム、買い物、読書、勉強、カメラ、、、もはや出来ない事は

ない。

そう、スマートフォンだ。

この出来事を知ったのは、わずか2時間前に遡る。


ーまもなく、東京都。東京都です。ーー本日も新幹線をご利用いただき、、


「いーやー、いい写真撮れましたね。」


「まぁ、いい写真というか、残酷というか、

 同じ世界じゃなかった気がするが、」


今、隣に座っているのは、上田だ。

写真同好会コミニティーで知り合って、

3年経つ。

ちなみに、数少ないというか

唯一の女性友達でもある。

予め言っておくが、

恋人ではない。

重要なのでもう一度言っておく。

今は、恋人ではない。


「見てください!これ!周り一面が茶色に染まった水ですよ。

2日前までは辺り一面は絶景スポットでしたよ。」


「今、この写真をネットに上げたら、絶対何処の写真か判断つかないだろうね(笑)」


「ためしに上げてみる?」


「冗談を実行しないで(笑笑)」


「これ、見て?」

と言って、彼女に近づき、写真を見せようと

したが、いいタイミングで


「お飲み物はいかがですか」

というお菓子が入った台車登場。


せっかくのチャンスが、、、、どうしてこうなった?


その時間だけが異様に長く感じたが、そこから先の時間

の感覚は早すぎた。

が、

「どうして、このコミニティに入ったの?」

という質問が来て困っている。

そのなの決まっているじゃん。恋人作るためでしょ。

と、簡単に答えるほどの精神力は持ってない。

だから、とっさにでた答えは

「写真って、なんか現実と違うじゃん。写真を撮った場所にいっても

なんか、しょぼくない?」

「それ、よくあるわ」


「そのなんともいえない感じを味わうと写真はやめれないよね!」


「えーなんか以外なんだけど。というか、今考えたやろ」

「ばれたか」

「バレるわ」

ー東京。東京です。忘れ物がないようーーー本日もご利用ありがとうございました。


「今日は楽しかったです。

じゃまた、出かけましょう。本田さん」


といって、またといゆ

確証が得て楽しい気分からいっぺんしたのはそのわずか3分後だ

コンビニによって

おいしい水

とアイス

コンビニの異様に美味しいサンドウィッチを買って

会計に並ぼうとした時だ・


「1208円になります。」


なんとも流暢に話す外国人の店員に

驚きを抱きつつ、ふとポケットに手を入れた

とたんに焦りを覚えたのだ。


ー携帯がないー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る