応援コメント

閉幕」への応援コメント

  • 鹿を主人公とした英雄譚というアイデアから惹かれて拝読いたしましたが、最後まで楽しく堪能させていただきました。

    自分の都合で生き、それがたまたま互いの利害が一致してうまく回る自然界の摂理を丁寧に、王道の物語にまとめられていて感服いたしました。面白かったです。

    最後まで好戦的なアニミスと雄の出会いという終幕も、これからを予感させて素敵でした。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    楽しんでもらえて、私としても嬉しいです。
    ありのままの自然が大好きなので、そうしたものを書きつつ王道を走らせたかったのが本作。それが表現出来ていたようで、とても励みになります。
    話が続いていくような、妄想を掻き立てる終わり方というのが個人的には好みでして。この終わり方も楽しんでもらえて良かったです。

    応援の言葉を糧に、今後も頑張ります。

  • 完結、お疲れ様です。堪能させていただきました。
    清々しいまでの、そして最後はちょっとおちゃめな英雄譚。
    誰だ、きっと最後はなんやかんやでアポカるんじゃないかとか言った奴。

    自然の中で生きていくことは闘いで、大概のことは自分たちで何とかできる強靭さを持っています。生きることも滅ぶことも、闘った後の結果論でしかありません。人間が保護してやるなんていう考えは傲慢とも言えるでしょう。そんな身の程を弁えない人類を一蹴する、大自然の厳格な父性が表現された物語でした(アニミスは女性ですが)。

    私が嗜むゲームのフレーバーに「自然は問題の解決法自ら育て上げる」という一文があるのですが、まさに不屈の自然。人間のようにややこしい感情はなく、シンプルに怒りのみで戦う獣たちの気丈さ、気高さもまた好ましい。荒魂とはこういうものなのかもしれません。
    その体現者が鹿というのもまた面白い。神道においては鹿は神の遣いでありますから、アニミスはまさに大自然(神)が遣わした英雄といえるでしょう。
    実に私好みの内容でとても面白かったです。


    最後に個人的に感謝を。
    私がかつて作中で書くことを選ばなかった、もう一つの結末をここで見れた気がします。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    毎度の事ながら思うがまま書いた作品ですが、楽しんでもらえたなら私としても励みになります。
    来年年始に現代社会をアポカる予定なので、今回ご希望に応えられなかった滅亡系はそちらでお楽しみください(ぇ)

    主役兼英雄であるアニミスは、私が抱く『自然』のイメージ、或いは憧れとして書いたつもりでした。母を殺されようとも、住処を奪われようとも、新しい場所で逞しく生きていく。憎しみに囚われる事もなく、だけど媚びる事もなく、ひたすら自分の思うがまま命を続けようとする。善悪なんてないそんな自然の姿が好きで、アニミスにはその想いがかなり乗っていました。
    彼女から自然の雄大さや強さを感じてもらえたなら、生みの親として嬉しく思います。

    そして今回の結末が、白武士道様にとって意味のあるものになっていたなら、それもまた嬉しい事です。読んだ方の心に響く物語にしたいという、物書きならばきっと誰もが抱く願望が私にもあり、それが叶ったのですから。
    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。