第8話 自虐自慢で憂さ晴らし?

不思議ですよね。

自慢はともかく、自虐でも憂さ晴らしができるなんて、どういう精神構造してるんでしょうね、人間って。


まあそれはいいとして。

とりあえず筆者自身の話から入ります。


私の生活態度を一言で表すなら「質素倹約」です。

英語で「ストイック」と言った方が分かりやすいでしょうか。


お酒は飲まない。

タバコは吸わない。

ギャンブルはしない。

衝動買いはしない。

食事は腹八分目。

華美な服装は避ける。


このあたりを基本理念として、


「物欲は満たしても無意味」

「すぐに次の欲望がやってくるだけ」


そう自分に言い聞かせながら日々を過ごしています。


江戸時代の武士階級あたりなら、

皆に尊敬してもらえるかもしれませんね。


しかし、悲しくも、

大量消費社会の現代人から見れば、

私のような人間は、


「つまんねー奴」


になってしまうわけです。


現代社会で尊敬される人間は、私とは真逆、


「たくさん稼いで、たくさん使う人間」


なんです。

ですよね?


だから、これは自慢話であると同時に、

自虐話でもあるわけです。


古いのかな?

私の価値観…。


たくさん稼いで、たくさん使った後は、

たくさん捨てることになるのですが…。


そういうことから目を逸して豪快に消費する人の方が偉いのかな。

偉いんでしょうね。


どうやら、私は生まれる時代を間違えてしまったようです。



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