第2話

光がいなくなってから2ヶ月が経った

僕は目が覚めたのかどうかは分からないが

最近は光のことはあまり頭に浮かばなくなっていた

いや、浮かばせる気力すら無くなっていたのだ

今の僕は生きる屍

だけど今日、光のことを思い出した

何故なら来週は僕の誕生日だからだ

僕は来週で18歳になる

僕と光は、僕の誕生日に結婚する筈だった

だが、光は死んでしまった

しかも、自殺

学校が違い、光へのいじめに気づけなかった

いや、こんなのは言い訳だ

学校が違っても気づけたのではないか

光は僕に心配させたくない思いから僕にいじめのことは知らせなかった

光は優しすぎた

神に問う 「優しさとは罪か?」

答えなどもちろん帰って来ない


僕は来週で18歳になりますが、親からは僕は30歳に見えていたそうです

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