## セカイに関する不当性の検討

### 消したい記述

今の政権を擁護する人間は

ミソジニーのファシスト野郎と

相場が決まっているのだ。

新自由主義に理想社会を見る

倒錯者も同じ穴の狢。

それらでないとすれば、

軽薄で無責任なノンポリだ。


バックから覗いた

集会の資料に

ケチをつけた時点で

逃げ出すべきだった。


悔やんでも

悔やみきるにはもう遅い。


途中で変化した

体内の異物に関する

温度と摩擦の感覚を

指摘した。


自分の男性器の感覚だけを

意識した

わたしの体内に対する

侵犯運動が長く続いた後の話。


彼は

現政権の閣僚が国会で見せる

ニヤけた

満足そうな顔をして、

わたしの恐怖に

増した男性器の触覚刺激を

ブレンドして

我が世の春を謳歌していた。


既に強張らせることもできない

無抵抗な身体の

一番熱を持った部分に

もう低い粘性の液体が漏れ出しているであろう

汚れた血で堅く膨張したペニスを

全身の筋肉を使って

強く押し付け擦り出した。


声にならない悲鳴に

嬌声を聞く

彼は

我慢の後の放尿の際と同一である

欲求の達成に対する

満足を示す表情をして

おぞましい量の射精をした。

堅さと熱さが維持された

亀頭は

色が確認できないゲル状の熱い粘液を纏いながら

もう一度

彼の全てを用いた

身体運動によって

わたその深いところの粘膜に擦り合わされ

再び大きく脈を打った。


用済みとなった

わたしからは

すっかりとリラックスした陰茎が

泡立ち絡む白濁液と供に

ゆっくりと

取り除かれた。


必要であった

冷静に考えるための時間が

過ぎた後に

浴室に向かう。

シャワーで

内側を

深くまで無理矢理洗った。

無意味であっても

そうせざるを得なかった。


冷静には

なれていなかった。


「今日はすげー良かった。

途中でゴム外れちゃってごめんね。

追加で払っておくから勘弁してよ。」


部屋を出るときに

そんな戯言を

聞いた。


「娘が夏休みなんだけど、

最近の子供は

どこに連れて行ってもらえると喜ぶのかな?」


別れ際に

そんな戯言を

聞いた。

今でも脳裏に焼きついて離れない。


優しそうなお隣のお父さんにも

こんな一面があったのだろうか。


セカイが滅びてしまえばいい。

最初から何一つ存在しなければ良かったのだ。


もしくは、

あの男のみが存在する

地獄としてのセカイが

人知れず

どことも交わることなくあれば良かった。

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