## 名子によるモノローグ

## ジセイの確認

黄昏の魔術師に出会う少し前の頃から

運命の恋に生きると決めるまでの話。

19年の7月から8月にかけての話。

私が身体を備えた一人の人間だった頃の話。

紀貫之が実在した人物だとされていた頃の話。

私にとって昔々の話。

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