『これはなんだ?』

やましん(テンパー)

『これはなんだ?』

 毎晩襲ってくる、この苦痛はなんだろう。


 痛い!

 

 そうさ、痛い。


 肩も背中も腰も足も足の裏も‼️


 ただ痛いんじゃないな。


 精神の苦痛を伴う痛みだ。


 ふとんの上で転がり回る。


 右も、左も、上も、下も、安住できる場所はない。


 30分、一時間、…………

 

 どうしようもないと、起き上がる。


 なにかを食べる。


 テレビを見る。


 音楽を聞く。


 いまなら、イーベル・ホルテルの弦楽四重奏曲だ。


 この、混迷に、うまく、合わせてくれる、稀有な音楽だ。


 最悪は、睡眠導入剤を、うわ盛りすることだ。


 強烈な悪夢が、さん連チャンくらいで、襲ってくるのだ。


 翌日は、昼過ぎまで、唸り続きになる。


 現実と、夢が、融合するのである。


 これが、毎晩だ。


 寝ることは、戦場に向かうようなものなのである。


 夢、お手柔らかに、頼みます。


 さいごのは、決まってるのか?


 父は、愉しそうだったが、母は、間に合わなかった。


 100円の、くまさんを握りしめていた。


 だから、やましんの周囲は、ぬいぐるみさんが、固めている。


  🐿️  🐻  🐼  ・・・・・・・・


            ねられる?かなあ



  



   


  






  

 大災害が起こっている。


 夢の世界が、拷問に近くなるのは、いつものことだ。


 



     


  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『これはなんだ?』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る