背伸びし続けるあなたへ

Ley

第1話 嫌

これは今、私の思うあなたの想像。

あなたが不快不愉快を感じようと私の知ったことではない

あの人とは、違う。


前作で言っていた彼のことではない

ということだけは告げておこう


私はあなたが好きではない

矛盾でも対比でも何でもない

"嫌い"なのだ。




あなたは必死に常に背伸びしていたのだろう

他者を罵り、卑下し

遠く先にいる人を目指していた

それが虚栄だと幻影だと知らないままに

その人はもう追いつけないと知らないままに


あなたは若かった

自身が出来ると信じて疑わなかった

友人とは違うと、自身は愚かではないと


また自身が成していると思っていた

抜け目なく見抜かれていないと思っていた


あなたは最近やっと気づいたのだろう

自身が何にでもない事に


題名はあなたを尊敬して書いている言葉ではない

あなたの長所であり短所だと私は思う

人は常に前を向いて進めという

あなたは地図も持たず目的地も決めず

その時行きたいところに行く

足元も見ずに


それを良とするか不可とするかは人によるだろう

少なくとも私はいいとは思わない

しかと地に足つけて動くほうが当然いいに決まってる


そんなあなたを他の人は

賢いと云うのだ

そしてあなたは誇らしげになっているのだろう

大層不愉快


あなたの事を知れば知るほど知りたくなくなる

なのにも関わらずどんどん分かっていく






あぁ実に不快

あなたも不快であることを祈っている

ここらで閉じようか

それではまた次回

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