ちびもふムイちゃんの目指せ冒険者への道(旧題「使い魔ムイちゃんの目指せ冒険者への道)

小鳥屋エム

ふわモフ赤ちゃん時代

第1話 プロローグ



 末っ子長男で可愛い可愛いと育てられたオレは、大人になる前に死んでしまった。

 生まれた時から体が弱く、家族がオレのことを可哀想に思ってたのは知っている。そういうのも含めて愛されていたし大事にされてた。ものすごく過保護だった。

 でも、次はもうちょっと自由でありたいって願った。


 何故か次があるって思ったんだよね。

 輪廻転生って言葉があるぐらいだし。

 死ぬのが怖い人たちが作り上げた幻想かもしれない。だけど希望だもん。オレみたいに若くて死ぬのは、やっぱり悲しい。救いがないよ。


 だから、信じてるっていうのが近いかも。


 そんなこと死の間際には考えてなかったけどさ。意識が朦朧としていたし、もうダメなんだってことだけで、あとはただ家族を悲しませたくないなってことぐらい。


 でも、願いって叶うんだね。


 オレは転生した。


 しかも、異世界に!






 ……ただ、何故か人間じゃなくて動物に生まれ変わってたんだよね。


 なんでだろうね?


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