3. お弁当

 春。外気が少しずつ暖かくなり、お日様の光がポカポカと温かく、草原を吹き抜ける風が冷たく心地よい、どこか胸がワクワクと高鳴る季節である。


 今日もアサクラは厨房にいた。王も特に執務の予定はなく、アサクラ自身の仕事も少ない。手持ち無沙汰の時間を持て余すアサクラは、今日、保存食のソーセージを作ろうと思い立ち、ひき肉に香味野菜のみじん切りを混ぜ込んでいる最中である。


 アサクラは、この『無心になれる作業』というのが、存外嫌いではない。ただ一新に香味野菜を混ぜ込み、まんべんなく合わせていく……その作業はアサクラの頭を空っぽにし、意識を無我の境地へといざなってくれる。


 ひき肉は終始低温を維持しなければならないため、手にはとても冷たい。しかしアサクラにとっては、その苦痛を辛いとは感じなかった。それよりも、故郷での寒空の下での剣の修行という、とても懐かしい思い出を思い起こさせた。ゆえに、それは苦痛というよりも郷愁をアサクラの胸に届けた。


 ひき肉を混ぜるのも終わり、腸詰めも終わって、さて出来上がった生のソーセージを茹でようかと寸胴鍋に湯を張った、その直後である。


「アサクラッ!!!」


 いつものごとくドアがバタンと開き、忌まわしいデイジー姫が姿を現した。反射的にアサクラはデイジーを視界に収め、彼女の様子がいつもと異なることに気がついた。


「……なんだ姫か」

「ふっふっふっ。暇を持て余しているのではないですかアサクラ?」

「いや、ソーセージ作ってるから意外と暇してないな」

「くっくっくっ……そいつは結構なことですねぇアサクラぁ。労働は尊いですよ?」


 そう言ってほくそ笑むデイジー姫を、アサクラは何の感慨もわかない目で見つめる。そのままドボドボとソーセージを寸胴鍋に落としていくと、湯の中でソーセージは静かにゆらゆらぷかぷかと踊り始めた。


 改めて、デイジー姫の姿を観察するアサクラ。普段彼女がここに逃げ込んでくるときは、だいたいがシルクのドレスに身を包み姫のクラウンを頭に載せた、ザ・お姫さまといった様相なのだが……


「なんだその格好は」

「ああこれですか?」


 今日の姫の格好はいつもと違った。上半身は優雅な装飾が施されたレザーメイルを着込み、下半身は丈夫そうでありながらどこかスッキリとしたシルエットの白いパンツにレザーブーツ。背中には大きな弓と矢筒がある。頭には、鳥の真っ赤な羽を一本飾った濃い緑のつば付きハットが、ちょこんと乗っかっていた。


「ちょっと暇を持て余しているので、これから狩りにでも行こうかなと思いまして」


 そう言ってドヤ顔を向けるデイジー姫だが、対するアサクラの表情には、何の感慨も訪れない。デイジー姫を前にしてアサクラの胸に去来するのは、ただひたすらに虚無である。


「それでアサクラ。あなたに私のお弁当を作っていただきたくっ」


 デイジー姫はニコリと微笑み、アサクラをピシッと指差した。


「……」

「……あれ? アサクラ?」

「……」

「どうしました?」

「いや……」


 途端にアサクラの心に『めんどくさい……』という怠慢が芽生え始める。よほどアクティブな性格でない限り、もともとの予定になかった負荷の高い業務を押し付けられたとき、人は『いやだめんどくさい……』という怠慢の心がついつい芽生えてしまうものだ。


 しかも相手はデイジー姫である。ここで働き始めてから今日にいたるまで、散々に困惑させられ、煮え湯をのまされてきたデイジー姫である。今、アサクラの心には『こんな者のために何を作らねばならんのだ』という、かつてない怠慢の気持ちが芽生えていた。


 しかし、いかに相手の本性が歩く災害とはいえ、デイジー姫はこの国の姫。自分の主ともいえる姫からの命令なら、いくらめんどくさくても遂行しなければならない程度の常識は、アサクラも持ち合わせている。


「……いつぐらいに出発なんだ」

「今からちょうど30分後ぐらいですかねぇ?」

「なんでそうギリギリで……もう少し早く言ってくれれば、材料も色々と準備出来たのに……」

「だって今行きたくなったんですもん。しょうがないです」


 そう言って、デイジー姫は微笑みを絶やさない。その微笑みは実に可憐だ。まさに『傾国』と言っても差し支えないレベルの美しさ。この微笑みを見れば、10人中10人が間違いなく恋に落ちるレベルと言っても過言ではない。それは、異性だけでなく同性もである。


 しかし。


「ニッコニコ」

「……」

「? なにか不満でもあるんですか?」

「いや……」

「?」


 その傾国の微笑みを見るアサクラは、目の前の女の本性を知っているため、決して恋に落ちることはない。たとえ、勝手に許嫁にされているとしても。


 怠慢に襲われている頭をなんとか回転させ、アサクラは必死にお弁当の献立を考える。といっても、デイジー姫のこの申し出はあまりに突然のことのため、これから準備できるものなど、数えるほどしかない。


 しかも運悪く、今日は食材の買い出しの日である。おかげで食料貯蔵庫を覗いても、お弁当に使える食材は何もない。野菜や肉などは、今茹でているソーセージにすべて使ってしまった。


 幸い卵だけは充分に数はあるが……


「クックックッ……さぁ早く作るのですよアサクラっ」

「今献立を考えてるからちょっと待て」


 『ひょっとしてこれは姫のいたずらか?』と疑いつつ、アサクラは厨房すみっこのかまどの上、魔法のお釜の蓋を開いて覗く。そこには、昨日のごはんの残りがてんこ盛りに残っている。魔法のお釜の中にあったため、ごはんは炊きたての温度を維持し、実に美味しそうな輝きを放っていた。


「ふーん……」

「昨日のご飯の残りですか」

「まぁなぁ」


 デイジーもアサクラと顔を並べ、二人一緒に覗き込む。アサクラの鼻にデイジー姫が身にまとっている香りがほんのりと届いたが、それがアサクラの癪に障った。


「……クソッ」

「? アサクラ?」


 『災害レベルの迷惑を振りまく女のくせに、漂う香りは可憐だと……!?』とアサクラは心の中で毒づきながら、引き続きお弁当のレシピを思案する。


「こっち見るなッ」

「? ……さてはアサクラぁ」

「なんだ」

「この私の美貌に見とれて……」

「それはないから安心しろ」


 そのまま顔を上げて横を向いたアサクラの視界に、ソーセージをボイル中の寸胴鍋が写った。


「姫。あまりに突然のことだから、ぶっちゃけ食材の準備がない」

「でしょうねぇ」

「だから多少シンプルになることは覚悟しろ」

「仕方ないですね。今回だけはそれで手を打ちましょうか」


 そう言ってニタリとほほえみながら鼻の穴を広げるデイジー姫を見て、アサクラの胸には、強大な憎悪と純粋な殺意が芽生えた。


「私のカ・ターナはどこ行った……ッ!?」

「?」


 かくして、アサクラの突貫お弁当作りが幕を開けた。災厄が具現化した女、デイジー姫が横で見守る中という、思いつく限り最悪の状況下で。


「お前、ずっと横で見てるのか?」

「当たり前でしょ。将来の妻の仕事っぷりを横で見学せねば」

「だから、誰がいつ許嫁になった?」

「照れなくてもいいですよぉアサクラぁ」

「……」


 まずアサクラは魔法のお釜を厨房の調理台へと移動させ、ボウル一杯の水と塩を準備した。


「姫、一つ頼まれてくれ」

「将来の夫を足で使うとは何事かッ!」

「なら作らん」

「すみませんでしたアサクラ様ごめんなさい作って下さい」

「貯蔵庫の奥にあるプラムのピクルスのツボを取ってきてくれ」

「ラジャー! ブラジャー!!」

「……」

「……」

「早く行けよ」

「ボケ殺しは身を滅ぼしますよアサクラ……ッ!!」

「?」


 デイジー姫がブーブーと文句を垂れながら貯蔵庫の奥から持ってきたのは、アサクラの故郷の郷土料理プラムのピクルスだ。強烈な酸味と塩気を持つそのピクルスを、アサクラは手にとったごはんの上に一つのせ、それを器用に三角形にまとめていく。


「へー……上手ですねぇアサクラぁ。きれいな三角になっていきますよ?」

「オニギリだ。私の故郷の料理で、お弁当の定番メニューだな」

「ほぉ〜……」


 アサクラの手によって、ポンポンと手際よく仕上げられていくオニギリ。程なくして、20個弱のオニギリが、二人の前に姿を現した。それらのオニギリは、すべてが大きさと形寸分の狂いなくが揃っていて、アサクラの腕が尋常ではないことを物語っている。


「……」


 まだ湯気が立っているそれらのオニギリを、デイジー姫はジッと見つめた。


「……さて、次だ」


 アサクラが調理台に背を向け、背後の寸胴鍋の方を向いた、その瞬間。


「くぉ……ッ!?」


 アサクラの背後から、デイジー姫の苦しそうな……しかしその分アサクラにとっては愉快な悲鳴が聞こえた。振り返ると、デイジー姫が全身をプルプルと痙攣させ、その場に立ち尽くしている。


 デイジー姫の顔を見ると、目や鼻といった顔のパーツすべてが顔の中央に集まっている。ほっぺたは冬場のリスのようにパンパンに膨れ上がっており、数を数えずとも、目の前のオニギリを一つ失敬したことを物語っていた。


「ひ、ひゅっぱ……なんれひゅかこれ……ッ!?」


 口をもごもごと動かし、デイジー姫がアサクラに問いかける。アサクラは今にも吹き出してしまうのをなんとかこらえ、カップに一杯の水を準備してそれをデイジー姫へと渡した。


 受け取ったデイジー姫は慌ててそれを飲み干し、口の中のオニギリをきれいさっぱり飲み干した。その後、アサクラを睨みつける湖のように美しい彼女の眼差しには、ほんのりと涙が浮かんでいた。


「……アサクラっ!! なんですかこの殺人兵器はッ!!!」

「失礼な。私の故郷の料理だと言ったろう」

「こんなにすっぱくて塩辛い食べ物、食べられるわけがないでしょう!!!」

「今食べたではないか」

「さてはアサクラ……これを使って、無差別殺人を行おうとしていますね!?」

「この酸味と塩気が、運動したあとにはもってこいなんだよ」

「見え透いた嘘を!! そうやって許嫁の私を高血圧に陥れて楽しいのかアサクラは!?」

「だから誰がいつお前の許嫁になった」

「クッ……騙されていた……まさかアサクラがこんなに残虐な男だとは……ッ!!」


 いくら止めても妄言が止まらないデイジー姫に対し、諦めの気持ちを抱いたアサクラは、その目の前の女を放っておくことに決めた。再び背後の寸胴鍋に向き合うとそれを火から下ろし、その湯の中でボイルしている最中であったソーセージを引っ張り上げる。数珠つなぎになったそれをすべて引きずり出し、アサクラはそれを調理台のまな板の上へと広げた。


「これは? ソーセージですか?」

「そうだな。作っておけば保存が効く。あとで燻製にしておくつもりだったが……」


 涙目のデイジー姫に睨まれる中、アサクラはソーセージの境目を包丁でトントンと切断していった。未だ湯気が立ち籠めるソーセージを、デイジーは涙がうっすら浮かんだ興味津々の眼差しで見つめている。


 『まさかこの女……』とアサクラの胸に疑念が湧いたその瞬間……デイジー姫の手が、すでに切り離された湯気立つソーセージへと、素早くシュバッと伸ばされた。


「あっ……」


 デイジー姫が強奪したソーセージにかじりついたその瞬間、『パリッ』という心地よい音が、厨房に鳴り響いていた。


「もっきゅもっきゅ……熱っ」

「またそうやってつまみぐいを……」


 幸せそうにソーセージを頬張るデイジー姫のその様子を、アサクラは虚無の眼差しでただひたすら見つめるだけであった。手に持つ包丁でソーセージの切断を続けながら。


「……おふ。これは中々美味しいですね。皮はパリッとしてますし、中はジューシーに仕上がってます。もっきゅもっきゅ……」

「……」

「喜びなさいアサクラ。このソーセージの出来の良さに、私は機嫌を直しました。先程の殺人未遂は不問にしましょう。もっきゅもっきゅ」

「はいはい……」


 心の中に虚しさを抱えながら、アサクラはソーセージの切断を終える。トータルで20個ほどのソーセージの山を早く包装するべく、アサクラはお弁当に使えそうな入れ物がないか、厨房の中を一通り見回した。アサクラが見る限り、5人前ほどのお弁当箱として使えそうな入れ物は、なにもない。


 そうしているうちにも、デイジー姫の犠牲となるソーセージは増える一方である。姫は今しがた2本めのソーセージを右手で口に運び、左手には3本目のソーセージがすでに準備された状態だ。このままでは、アサクラが準備したソーセージがすべてつまみ食いされてしまうのも時間の問題である。顔めっちゃ輝いてるし。


 急いで入れ物を探す。お弁当箱として使えるお重のようなものはないが、代わりに葦で編んだバスケットがいくつかあったことを思い出した。そのバスケットは厨房の奥の方にあり、アサクラが足りない食材の買い出しに出かける際に持っていくものである。今まさに3本目のソーセージにかじりつこうとしているデイジー姫を尻目に、アサクラは厨房の隅に移動して、そのバスケットを3つ、手にとった。


 バスケットの中を覗くと、そこにはアサクラの故郷のハンドタオル、手ぬぐいが何本か入っている。これをうまい具合に組み合わせて使えば、お弁当の代わりになるだろう。


「おい姫」

「もっきゅもっきゅ……はい?」

「それ以上はやめろ。お昼の分がなくなるぞ」

「その分そっちの余ったソーセージをまた持ってくればよいのでは?」

「お前は一体いくつソーセージを食べる気だ……」


 お弁当箱代わりのバスケットを3つ調理台の上に置き、アサクラはそのまま最後の献立の作成に取り掛かる。唯一充分な数がある卵を使った、アサクラ謹製の玉子焼きだ。ボウルに卵を10個ほど割り入れた後、それをチャカチャカとかき混ぜ、それに魚から抽出した旨味のエキスと砂糖と塩を投入して味を整える……


「よっ……」

「じ、邪魔をするなっ」


 いつの間にかアサクラの背後に移動していたデイジー姫が、アサクラの背中にもたれかかり、顎をアサクラの左肩に乗せた。背の高さが合わないから、どうやら彼女は踏み台を使っているらしい。肩にかかる重みと痛さ、そして背中に感じるデイジー姫の体温が、アサクラの不快感をかきたてていく……


「相変わらず手付きが鮮やかですねー……」

「お前に褒められてもまっっっっっっっっっったくうれしくないな。つーか私により掛かるな邪魔だ。肩はお前の顎置きじゃないぞ。痛いし邪魔だ」


 ニッシッシとほくそ笑むデイジー姫。そんなデイジー姫と軽口を叩き合いながら、アサクラは玉子焼き作成を進めていった。


 銅で出来た四角いフライパンをコンロで熱し、充分に熱したらそこに準備した卵液を流し込んで、玉子焼きを一つ一つ作っていく。フライパンに卵液を流し込むたびに鳴り響く『ジュワッ』という心地よい音が、アサクラとデイジー姫の耳をくすぐっていった。


 それと同時に二人の鼻に漂ってくるのは、焼き立ての玉子焼きの実にうまそうな香り。目を閉じて空気を目一杯吸い込むと、それだけで口の中に美味しい玉子焼きの味がしてくるような、そんな香りだ。


 デイジー姫が、その美しいご尊顔にあるまじき間抜け面で、鼻の穴をピクピクと動かしていた。


「すんすん……いい匂い……」

「なんだ。お前って玉子焼きが好きだったか?」

「というか、苦いもの以外なら大体何でも好きですよ?」

「そうか」

「……いや、さっきのあの殺人的にしょっぱいピクルスは食べる気がしませんわ」

「オニギリ一個食べきったくせに……」

「嫌いな食べ物が一つ増えましたよアサクラ。責任とって下さい」

「いやだ」


 二人が漫談を繰り広げているその間にも、玉子焼きは次々と焼き上がっていく。かくして出来上がった玉子焼きはアサクラの見事な包丁さばきによって一口大に切り分けられ、最後の献立の準備が整った。


「あとはこれらが冷めたらバスケットに入れればいい」

「なんだかんだで仕上がりましたねぇ」


 アサクラとデイジー姫の二人の前にあるのは、5人分のシンプルなお弁当。主食のオニギリと主菜のソーセージ、そして副菜の玉子焼き。それらが今、目の前で湯気を上げながら、バスケットに入れられるのを待っている。


「アサクラ、飲み物は?」

「どうせ川あるだろ川。そこのほとりで食えば飲み水の心配はいらんし、何より川のほとりで食う弁当はうまいぞ?」

「私は紅茶が飲みたいのですが」

「知らん。水で我慢しろ」

「一緒に行って紅茶淹れて下さいよアサクラぁー」

「俺は残りのソーセージを燻製しなければならんから無理だ」

「ちくしょー」


 こうして十数分後、アサクラが突貫で作り上げたお弁当を持って、デイジー姫は狩りへとでかけた。


 デイジー姫たちの狩りの誠果は散々なもので、姫のへっぽこな弓の腕前ではうさぎ一匹捕まえることが出来ず、途中の木の幹に生えていた変なキノコを数個手に入れただけだった。それらのキノコは毒きのこだったらしく、城に帰ってきたデイジー姫が側近の衛兵たちにそのきのこを振る舞おうとしたが、すんでのところでアサクラに止められた。


 あと、これは余談だが、お弁当のオニギリを一番多く食べたのは、それらを『殺人兵器』と揶揄していたデイジー姫その人だった。


「もっきゅもっきゅ……あ、美味しい」

「いやー姫様。このオニギリという料理、たまりませんな」

「特に、この中心の酸っぱくて塩気の強いピクルス! 狩りで疲れた身体にぴったりです!」

「なるほどそれで……さすがは我が許嫁ですね……」

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