19年の人生
春桜真実
第1話 人生7年目
人生7年目。
私の人生の7年目は簡単で楽しみ笑顔溢れる物にはならなかった。
普通の人、つまり一般的な人生7年目と言えば小学校の入学式を終えて1年生になり友人を沢山作り仲間ができた優越感と歓喜に溢れる物で有ろう。
だが、私の人生7年目はそうとは行かなかったのだ。
私自身や私の家族、地域の人は周りと同じ生活を送ることができるで有ろう、沢山の友人ができるで有ろう。
そう期待していた筈なのに。
私の人生7年目は苦痛から始まった——。
そんな事をまだ知る事と言う事自体を考えないで楽しく楽観的に生きていた主人公で有る私の名は朝山 優(あさやま ゆう) 19歳。
当時の私の家族は毎年イベント毎に家族親戚一同全員が集まり何かとわいわいするくらいの仲良しな家族だったが人は年齢を重ねれば死ぬと言う言葉の意味のまま私も家族親戚一同もみんな歳を取り死んでいく。
家族が少しずつ減っていく現実にまだ何も悲しみを覚えてなかったあの頃の純粋な私にはこれから先の家族のことや自分が入学する小学校で自分が何をされるかなんて知るよしも無かったんだ。
だが、実際に自分が丁度7歳になり小学校入学し1年生になって沢山の友人が出来るとそう期待して小学校の入学式へ向かった。
平成24年4月6日 AM7:00 入学式
入学式が始まり校長先生に自分の名が全校生徒の前で点呼され起立をし全員で校長先生や来賓席の人々に挨拶と校歌を歌い2時間程度で無事に入学式が終わった。
この時の私には次の日の登校日からまさかいじめが始まるだなんて思いもしなかった事だろう。
いいや、思っていなかったんだ。
きっと沢山の友達ができる、そう期待して居たから。
だが、現実はそうじゃなかった。
当時7歳の朝山 優の希望に満ち溢れた瞳が曇った瞬間だった。
理由?
それは簡単な話と言うよりは単純な話だ。
朝、元気にドアを開け「おはよう!!」と挨拶をし自分の名前が貼られた席に座った時自分の机が以上にびしょびしょに濡れて居たのだ。
当時の私は先生が水をこぼしっぱなしにしたんだな〜、ちゃんと拭いてよ〜なんて気軽く考え雑巾で拭いて終わりだったのだ。
それから暫く私がクラスメイトに入学式の次の日からいじめられていることになんて半年間気づかなかったんだ。
それはまだ入学して半年しか経ってないため教員や保護者の立ち入りの多い時期だったからクラスメイトも分かりにくい様にやって居たのだ。
私がいじめに気づいたのは半年後だ。
そう、この小説は私、朝山優の日記として読んで頂ければいい————。
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