第65話 リリスの敗北?
時間は遡りローカス戦
「無明!」
ゲーム時代助っ人システムと同様に自分で作ったキャラを自分のパーティに入れる事ができるシステムが存在したその名は『アバターシステム』同一キャラ同時使用は不可で簡単な指示は出せるが完全オートであった。
まあ周りと時間が合わない人はメインとフレンド助っ人とアバターとペットで4人パーティを作りボスソロとかやる事もしばしば…と話がそれた。
「……」
現れた無明は静かだった。
「無明足止めお願い」
「……」
コクンと頷くと阻害スキルを使い始めた。
「【ヘルフレイム】!」
「ギャーーー!」
「え!?」
雲の上からローカスと全く違う叫び声が響いた。
雲間から現れる巨体…あれは!?
「が、ガルーダ?なんで海に山岳の王者がいるだよ!!?」
だがこれでわかった事がある。
「このローカス騒ぎの原因はお前か!!」
このローカス(イナゴ)の大群はこのガルーダに追い立てられ逃げてきたと言う事だろう。
「ローカスはあらかた潰したしあとは任せても大丈夫だろう。無明ガルーダにターゲット変更」
「…【チェインカース】」
「【ショック】【サンダークラッシュ】!」
チェインカースで鈍った所に2倍ダメージの雷属性魔法を叩き込むとフラフラとしながらガルーダが落ちてきた。
「よし!命中…あ!」
ここはいつものような地面じゃ無い事を忘れていた。
落ちてくるガルーダを避けようと一歩下がるとそこは海。
つまり。
「ドボーーン!」
盛大に水しぶきを上げ落下する。そこにガルーダが落ちてきてさらに沈む。
「ギャー!無明こっち!助けて!」
ひらひらとしたローブは、水を吸い動き辛くジタバタして浮かぶのがやっとだった。
「…【ディメンションプリズン】」
「ちょっ!なんで今そのスキル!?」
【ディメンションプリズン】
対象を任意の時間封印するスキル
スキル発動とともにリリスとガルーダが亜空間に吸い込まれ空間に空白地帯が発生する。そこに近くの海水が流れ込み海が荒れそして無明は流された。
ガルーダに使うつもりだったのかそれとも無明のスキルの中でリリスを海から助けられるのがそれしか無かったのかそれを知る術は無い。
「キシャーーー!!」
「あっ!グリフォン!」
リリスの登場とノームの最後?により置いてけぼりをくらい空気となっていたグリフォンが自己主張している…ように見えた。
「…鳥…鳥か…」
ブツブツと何か呟きながらグリフォンに向き合う。
「【アイスジャベリン】」
翼を射抜き飛べないようにする。
「キッ!」
グリフォンは痛みに顔を顰めそれでも睨みつけようとするも…
「【ウインドカッター】」
「ギャッ!」
足を切り落とされ逃げる術を失い怯え始める。
「【ショック】」
「グッ!」
「塵一つ残してたまるか…【ジ・エンド】」
誰がどう見てもオーバーキルな一撃周囲の木々もまとめて消し飛び辺りは黒ずんだ地面だけが残った。
「…本当に…魔王…」
「あ!?」
「いえなんでも無いです!」
ミーシャはブンブンと首を振った。
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