「さあ！今日も…」

マイルームに作った寝室に来ると二人は…

「か、体じゅうが痛い…」

「昨日は…少し走っただけなのに…」

二人は筋肉痛でダウンしていた。

…ゲームと違って一気にレベル上げると弊害があるのかな…

STR(筋力)が二人とも20は上がってるから(※元の倍近く)普通に考えたら筋肉痛になるわな…

他の値も一気に上げると危険なのかも知れない。

「今日はこのまま休んでてご飯は出しておくから後で食べな」

「わかっ！」

「うっん！」

「私はちょっとギルドに行って報告してくるから」

「うー」

「あー」

恐らく肯定って意味なのだろう…そんなに痛いのか？

マイルームから出て森に戻ると町の方に向かう。

昨日粗方狩ったのでゴブリンは一切出なかった。

町に着くと寄り道せずに真っ直ぐギルドへと向かった。

「ん？」

ギルドの中は静かだった。

だが人がいないのではないただひそひそとあちらこちらで小声でやり取りがされていた。

「アニタ嬢家から閉め出されたってさ…」

「銀狼族のお抱えができたからって囲ってた奴等手放してすぐにその銀狼族を怒らせていなくなったのが原因らしい…」

「それ公爵様のとこじゃなきゃ縛り首だろ？」

「貢いでいた男にも振られたらしいぞ…」

「あ～あからさまに権力目当てだった銀級のやつか」

「借金してるとか？」

「あー今までは公爵様が利子払ってたのか…」

…ちょっと来ない間に凄い事になってるんだな…ここまでになる銀狼族ってなんなんだ？

放心状態のアニタを横目に見ながら隣の受付嬢にタグと50個の牙を渡しリリスは黒タグとなった。

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